渡部修斗を直撃 下馬評不利も朝倉海戦に自信「これだなっていうのが浮かんできた感じですね」
「朝倉海が隣に座った瞬間はうそなのかな? 演出なのかな?」
渡部の得意技は必殺のマジカルチョーク。前述通り、RIZINでの戦績は1勝1敗だが、3月26日に開催された「バンタム級JAPANグランプリ」の公開抽選会では1番くじをゲット。2番くじを引いていた朝倉から対戦を指名され、そのまま1回戦のカードが決定した。
もちろん、格上である朝倉との対戦が決定したことで一気に注目度も跳ね上がったが、下馬評は当然、朝倉の勝利と予想されている。
――まず1番クジを引いた時はどう思ったんですか?
渡部「1番っていう数字を見て、マジか。メッチャつまんない。最悪だなと思って。公開抽選会の面白さは自分もテレビで見ていて知っていたんですけど、1番だと最初だからただ座るだけで何もないじゃんと思って、1っていう数字を見た時に一気に冷めましたね。最初に座って、あとは座っているだけなので全く楽しみがなくなりました」
山田代表「今回は、勝ったらまた抽選するなりして相手を決めていくのでトーナメントの山決めには関係がなかったし、試合順も、赤青どっちのコーナーになるのかも抽選には関係なかったんです」
渡部「だからどこに座っても同じなんです。ただ歩くだけやんって」
――では朝倉海選手が自分の隣に座った瞬間は?
渡部「うそかな? 演出なのかな? って(笑)。これは今もそうなんですけど、あの16人の中に自分が入っているのは不思議というか。今は試合をすることが決まったので心境も変わってきましたけど、あの会見上ではフワフワしていたというか、他の15人、全員が自分より強いんじゃないかと思いましたし。自分がRIZINっていうみんなが注目する舞台に立っていることが不思議で、とにかくずーっとフワフワしていることが不思議でした」
――もしかしたら朝倉海VS渡部戦がメインになるかもしれません。
渡部「そうなったらそれは相手のおかげです(笑)」
――失礼ながら下馬評では圧倒的に朝倉海有利なのは分かっていると思うんですけど、だからこそひっくり返したらすごいことになりますよね。
渡部「そういう感じじゃなくて、単純に勝ちたいと思っていて。優勝とかそういうことは考えていないんですけど、ただ、目の前の試合に勝ちたいっていうか。ひっくり返すとかひっくり返そうじゃなくて、単純に勝ちたいんです。勝って仲間の期待に応えたいし、できるってことを証明したいと思っています」
山田代表「僕は(渡部が)優勝する気満々ですけど、周りやファンからはドンけつかブービーくらいに思われているっていうのも知ってます」
渡部「ずっとそう思われてますよね。だから、ずっとそういう格闘技人生を歩んできました。ホントに」
――もしかしたらトーナメントに勝つことよりも、朝倉海に勝つことのほうが価値が高いかもしれません。
渡部「うーん、とにかく勝ちたいです」
――今回の試合を含め、自分の人生が変わってきているとは思いませんか?
渡部「気にしたことないんですよね。今回の試合に限らず、負けたら終わりっていうか後退しちゃうし。だから今回も1個の試合であることに変わりはないです」