ライガー引退セレモニー「何の悔いもなく引退できる」アントニオ猪木からサプライズも!

新日本プロレスは6日、東京・大田区総合体育館で、獣神サンダー・ライガーの引退セレモニーを行った。

セルリアンブルーのリングで最後の雄姿を見せたライガー【写真:山口比佐夫】
セルリアンブルーのリングで最後の雄姿を見せたライガー【写真:山口比佐夫】

新日本プロレス「NEW YEAR DASH!!」獣神サンダー・ライガー引退セレモニー

 新日本プロレスは6日、東京・大田区総合体育館で、獣神サンダー・ライガーの引退セレモニーを行った。

 テーマ曲「怒りの獣神」で入場したライガーはバイオアーマーをまとったフルコスチュームでリングイン。棚橋弘至ら本隊所属選手とオカダ・カズチカ率いるCHAOS(ケイオス)が花束を贈呈。そしてライガーの奥様である千景さん、長男の貴光さんからも花束が渡された。マスクで顔が見えないのに父親としての表情が浮かんでくるような、そんな微笑ましい光景にリングサイドで見つめていた棚橋は涙を流した。

 一通りセレモニーが進むと、最後に場内が暗転し、スクリーンに映し出されたのは新日本プロレスの創始者である“燃える闘魂”アントニオ猪木さんの姿。猪木さんは「元気ですかーっ!」と挨拶。そして「31年間本当にお疲れさまでした。これからは若い人達、次の世代に夢を送れるよう頑張って頂きたいと思います。長い間ご苦労さん」とライガーに31年間の労をねぎらい、最後は「イチ、ニ、サン、ダーッ!」で締めくくった。

 猪木さんのメッセージが終わると、ライガーはマイクを持ち「平成元年、東京ドームで獣神サンダー・ライガーはデビューいたしました。そして昨夜東京ドームで最後の試合をさせていただきました。対戦相手の(高橋)ヒロム選手に粉々に砕かれましたが、それで何の悔いもなく、引退できると確信しました。31年間、ファンの皆様、ご声援本当にありがとうございました。プロレスラー、獣神サンダー・ライガーは今日で終わりますが、新日本プロレスはますます大きくなり続けていくと思いますので、変わらぬご声援を皆様にお願いいたしまして、ご挨拶とさせていただきます!」と会場そして画面を通してファンに感謝を述べた。

 また広島から駆け付けたお母様に向けて、「お母ちゃん、頑丈な体に生んでくれて本当にありがとう!感謝してます!」とコメント。奥様とご子息にも「今までさびしい思いをさせた分、父親らしいことをしていきたいのでよろしくお願いします」とメッセージを残し、10カウントを聞いた。

 ここでリングを降りようとしたライガーをオカダが制し、CHAOSと本隊の選手全員でライガーを胴上げ、3回宙に舞った。続けて棚橋が「ここにいるみんなで『怒りの獣神』を歌いましょう!」とマイクアピール。選手とファン会場全体で大合唱し、獣神はリングを降りた。

 バックステージで報道陣からこれからのことについて聞かれたライガーは「武藤(敬司)選手から『ほとぼりが冷めたら復帰しなよ』と言われましたが、ほとぼりは冷めません!復帰はしません!」と報道陣の笑いを誘い、会見場を後にした。

 この日をもって正式に引退した獣神サンダー・ライガーだが、今後計画されている活動は追って発表される予定だという。次の活躍も大いに楽しみだ。

次のページへ (2/2) アントニオ猪木さんからのメッセージ
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