女優の辻イト子さんが24日、すい臓がんのため、大阪府内の病院で死去した。73歳。26日に所属事務所が発表した。葬儀はすでに家族葬で執り行われた。

　1947年、大阪府岸和田市生まれの辻さんは百貨店勤務をへて71年に結婚。結婚後は、主婦として子育てとミカン農業に励む。94年、40代半ばで芸能界入り。子育てを終え、その後の自分の人生を考えたとき、「とにかく人と違ったことをやってみよう！」とタレント養成事務所に所属を決めたという。

　ユニクロの“オバハン下着編”CMやテレビに出演し、お茶の間の人気者となる。30本以上のCMのほか、テレビドラマや映画にも出演し活躍した。夫と漫才コンビ「辻イト子・辻まがる」を結成し、98年から吉本興業に所属。近年は講演などで活動していたが、昨年10月にがんが見つかり、闘病生活を送っていた。