森高千里「渡良瀬橋」の思い出詰まったコンサートホールに別れを告げる最後の公演
歌手の森高千里が25日、デビュー記念日に合わせて思い出の地である栃木県の足利市民会館でコンサートを開催。コロナ禍で昨年から延期となっていた全国ツアー「『この街』TOUR 2020-22」をようやくスタートさせた。
森高千里にとって大切な足利市民会館が55年の歴史に幕
歌手の森高千里が25日、デビュー記念日に合わせて思い出の地である栃木県の足利市民会館でコンサートを開催。コロナ禍で昨年から延期となっていた全国ツアー「『この街』TOUR 2020-22」をようやくスタートさせた。
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森高にとって「第2のふるさと」と言ってはばからない足利市は、代表曲「渡良瀬橋」(1993年)の舞台となった場所。渡良瀬橋は、東武鉄道「足利市駅」から北西約500メートルに位置しており、歌詞には実在する周辺の建物が登場するなど、現在も当時と変わらない景色が広がっており、曲を聞いて現地を訪れるファンも少なくはない。
森高が足利市民会館でコンサートを開催するのは今回で3度目となる。1度目は93年6月15日に開催した「LUCKY SEVENツアー」。アンコールで「渡良瀬橋」を披露すると地元ファンは大合唱で歓迎し、その光景に感激のあまり泣き崩れたというエピソードが残っている。その後、結婚、出産を経て、復帰公演に臨んだのも足利だった。「渡良瀬橋」に登場する「八雲神社」が2012年末に焼失し、心を痛めた森高は、再興へのチャリティーもかねてデビュー25周年記念「森高千里LIVE ザ・NEW SEASON!~ DO MY BEST in 足利 ~」を開催。13年3月30、31日に約15年ぶり、2度のコンサートを行った。
そんな森高の功績が認められ、15年7月に足利市の「あしかが輝き大使」に就任。また橋の近くに「渡良瀬橋」の歌碑も設置され、同曲が足利市駅の到着メロディー、JR両毛線「足利駅」の発車メロディーとして起用された。
森高にとっては、切っても切れない数々の伝説を刻んだ思い出のコンサートホールだったが、老朽化により今年6月に55年の歴史に幕を閉じることとなった。
そこで、取り壊される前にファンと一緒にお別れしたいという思いもあり、3度目となるコンサート「『この街』TOUR 2020-22」初日となる公演を「さようなら足利市民会館ありがとう五十五年」というサブタイトルをつけ、特別な思いを込めて行った。
また今回は新型コロナウイルス感染対策のため、観客は収容人数半分以下の約700人、開演時間も1時間30分に制限され、昼夜2回公演を行い、15曲ずつ、全30曲を歌った。