音楽と芝居の架け橋に― SEPT Vol.10 スポット出演&Wキャスト組の“私的こだわり”
“もう一人”の泉木葉は、明るく真っすぐで天真爛漫?
■搗宮姫奈/泉木葉役(Wキャスト)
――搗宮さんは、2018年11月に上演されたVol.8「MIRRORION」以来となる「SEPT」の舞台となります。今回はダブルキャストの泉木葉役ですが、どのように自分なりのオリジナリティーを出していますか?
「私の演じる木葉はすごく明るくて、真っすぐな子です。天真爛漫な木葉と、沖(侑果)ちゃんが演じるおっとりした木葉、また別のキャラクターのようになっています。私が大事にしているのは『熱量』。(ヒロインの)木葉がこのストーリーを動かしていくので、私がどれだけ熱い思いを持って臨むかによって、この舞台全体の熱量が変わってくると思っています。あとは、木葉はみんなのことが大好きだからこそ応援したいという子だから、私もキャストのみなさんを積極的に好きになろうと思って、いろいろ知れるように意識していました」
――搗宮さんは普段も木葉のように明るいキャラクターですか?
「木葉に近いですね。そういう意味では、たぶん私は今回、役作りをしていない気がします(笑)。自然と演じることができていると思いますし、キャストのみなさんのおかげで楽しんでやらせてもらっています」
――音楽とお芝居が融合した「SEPT」の舞台に立つにあたって意識していることは?
「(杉浦)タカオさんは音楽がやりたい方。私はお芝居の畑の人間だからこそ、音楽とお芝居の架け橋になれたらいいなと思っていつもやっています」
――2本同時上演となる「ReUnion|ReVise」の見どころを教えてください。
「前作の『ReAnimation』では楽器の具現化がなかったところから、姿が見えるようになって、楽器のほうの気持ちと『UN1ON』メンバーの気持ちが絡み合ってるところが見どころです。個人的には、『ReUnion』を見てから『ReVise』を見ていただければ、すごくエモいと思います」
――会場、配信で観劇する方へメッセージをお願いします。
「この公演には音楽の畑の方と、お芝居の畑の方がこうして一緒にいます。観劇は好きだけどライブにはあまり行かない人、ライブは好きだけど観劇はあまりしない人がいると思うんですが、ぜひお互いの良さを知るきっかけになればうれしいです」