棚橋弘至 立ちはだかった”ジェリコの壁” ファンは認めないエースの落日
棚橋弘至のタップアウトに3万63人の観衆からため息がもれた。空前のプロレスブームを牽引する新日本プロレスが行った正月恒例のビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM 14」。2DAYSで試合が行われるも、初日のイッテンヨンに棚橋の名前はなかった。また、オカダ・カズチカ、内藤哲也、ジェイ・ホワイト、飯伏幸太がヘビー級戦線を独占する中、そこにすら、棚橋の名前はなかった。
恒例のドーム大会でIWGP戦線から外れた棚橋弘至
棚橋弘至のタップアウトに3万63人の観衆からため息がもれた。空前のプロレスブームを牽引する新日本プロレスが行った正月恒例のビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM 14」。2DAYSで試合が行われるも、初日のイッテンヨンに棚橋の名前はなかった。また、オカダ・カズチカ、内藤哲也、ジェイ・ホワイト、飯伏幸太がヘビー級戦線を独占する中、そこにすら、棚橋の名前はなかった。
棚橋自身のテーマが見いだせないまま、ドーム大会は刻一刻と迫る。そんな中、棚橋に挑戦表明したのは、内藤やオカダを苦しめてきたアメリカンプロレスの大物、クリス・ジェリコだった。IWGPヘビー級戦線に食い込めない現状にヤキモキしていた棚橋の前に現れた超大物。棚橋はジェリコの挑戦表明を迷うことなく受けた。
しかし、そこには高くそびえ立つ”ウォールズ・オブ・ジェリコ”があった。棚橋はジェリコが得意とするラフプレイを先に仕掛けたが、ジェリコはそれらの攻撃を受け、耐え続けながら、フィニッシュの絶好のタイミングを待ち続けた。
棚橋が気を緩めた時、ジェリコは一気に仕掛けた。両足を持ち、身体を折り曲げ、腰をねじ切らんばかりに絞り上げる。”ペインメーカー”の異名通り、かつてない程の苦痛を与えたジェリコは、「参りました」と棚橋にマットをタップさせ、満面の笑みを浮かべながらリングを後にした。