「SEPT」記念の10作目が熱いワケ 主軸キャストが語る音楽と演劇の融合に懸ける思い
音楽・演劇・パフォーマンスをMIXした新世代エンターテインメント・ステージ「SEPT」は、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて、21日から「SEPT Vol.10 ReAnimation ReUnion|ReVise」の上演がスタートした。
佐香智久と綾野ましろの「ReUnion|ReVise」への思い【インタビューVol.1】
音楽・演劇・パフォーマンスをMIXした新世代エンターテインメント・ステージ「SEPT」は、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて、21日から「SEPT Vol.10 ReAnimation ReUnion|ReVise」の上演がスタートした。
本作は、昨年12月の公演で好評を得た「SEPT Vol.9 ReAnimation」のリメイク作「ReUnion」(再生)と、視点を変えた完全新作「ReVise」(新生)の“2本同時上演”となる。
キャストインタビュー第1弾は、「ReUnion」バージョンの主役を務める“少年T”こと佐香智久と、「ReVise」バージョンで物語の主軸を担う綾野ましろを直撃した。
■佐香智久/相澤悠真役
――佐香さんは前作「ReAnimation」からの続投組で、引き続き相澤悠真役を務めます。2本同時上演となる「ReUnion|ReVise」の見どころを教えてください。
「まず、役者ではなく、ミュージシャンがキャラクターを演じているのが『SEPT』ならではと思います。お客さんのつかみ方、空気の作り方が、役者さんとは別のアプローチをしている人もいて、大前提としてほかの舞台とは違って楽しめる部分かなと」
――佐香さん自身は役に対してどんなアプローチを意識していますか?
「僕は、とにかく自分の声を聞かせることですね。『この人の声好きだな』とまずは自分のことを見ていただけるように、自分なりの空気の作り方をイメージしてやっています」
――相澤悠真という役は、佐香さんにとってどんなものですか?
「もう僕そのままですね(笑)。自分に自信を持っていて、でもどこか負けず嫌いなところもあって、自分で曲を書いて、歌って。だからこそ、僕にオファーをいただいたんだと思いますし、僕自身だなと感じながらやっています」
――公演内の曲も書いていらっしゃいますが、意識していることはありますか?
「ストーリーありきの曲は、もし言葉が足りなくても、ストーリーを見ていただければ、たぶん頭の中で浮かんできたりするんです。伝えたいことを詰め込みたいところですけど、ストーリーを見たあとに歌う曲だとシンプルに言いたいことをまとめられる。シンプルに、シンプルに、(『UN1ON』のボーカルである恩田)未来が歌うのをイメージして作りました」
――公演内で所属するバンド「UN1ON」は、キャスト全員が前作から続投。どんな仲間たちでしょうか?
「自然と近くにいるメンバーなので一緒にいて落ち着くし、みんな隙があればずっとしゃべっています(笑)。役のキャラクターも雰囲気も全員違って、交わらないはずのみんなのピースがぴたっとハマった時は、まさに音楽という感じがします」
――佐香さんにとって「SEPT」とは?
「僕にとっての人生です。いや、それは言いすぎました(笑)。でも、『SEPT』は僕にとってのパワー。発電所みたいなもので、熱量を与えてもらっています」
――会場、配信で観劇する方へメッセージをお願いします。
「画面の向こうまで僕らのパワーを必ず届けてみせるので、ぜひ受け取ってください!」