キラリと光る達人のテクニック 三沢光晴と武藤敬司が認めた男とは?
「孤高の達人」小川良成に今、注目が集まっている。GHCヘビー級王者・武藤敬司から「三沢(光晴)社長がなぜ、彼をそばに置いていたのか? 感じることができた」と最大限の評価をされたのだ。
小川良成と武藤敬司、後楽園ホール大会で初タッグを結成
「孤高の達人」小川良成に今、注目が集まっている。GHCヘビー級王者・武藤敬司から「三沢(光晴)社長がなぜ、彼をそばに置いていたのか? 感じることができた」と最大限の評価をされたのだ。
小川と武藤は先日の後楽園ホール大会で、初タッグを結成。足4の字固めの競演を披露するなど、ベテラン同士のあうんの呼吸もぴったりだった。
武藤は「タッグパートナーとして、かゆいところに手が届く。やりやすい。すぐには難しいけど、いつかは2人でタッグ王座を狙いたい」とGHCヘビー級タッグ王座奪取まで口にした。
現在、武藤はM‘sアライアンスに所属し、小川はジュニアのユニット、スティンガーの一員。小川は激化する一方のノア・ジュニア戦争の真っただ中にいる。武藤のラブコールにも、クールに「ノーコメント」を貫いており、すんなり達人コンビ誕生とはいかないようだ。とはいえ、武藤の言葉で小川の実力、存在に改めてスポットが当たっているのも事実だ。
小川は1983年に全日本プロレス入団し、85年にデビュー。天龍同盟や鶴田軍でジュニア戦士として活躍したが、ヘビー級選手に勝利する金星を挙げるようになった。
その実力者ぶりを高く評価する三沢さんにパートナーに指名された。「俺『で』いいんですか?」という小川に、三沢さんが「お前『が』いいんだ」と答えたという。それほど三沢さんは小川にほれ込んでいた。
三沢さんと「アンタッチャブル」を結成し、99年にはアジアタッグ王座、世界タッグ王座を獲得。2000年のノア旗揚げにも、もちろん参加し、02年にはGHCヘビー級王座を奪取している。当時の王者・秋山準から「5分以内に仕留める」と見下されたが、逆に4分20秒、腕取り式首固めで見事にベルトを奪い取った。
ジュニアの体ながら、2度の防衛に成功するなど、ノア最高峰のベルトを腰に巻いた勇姿が似合っていた。