同期の絆、憧れ、アイドル評… STU48、沖侑果×信濃宙花が織りなす“本音トーク”
“ムードメーカー”の信濃は、実は楽屋では静か?
――「アイドル」としてのお互いはどのように見ていますか?
信濃「侑果ちゃんは人をイジるし、自分もイジられるし、いい立ち位置だと思う。(課外活動ユニットの)『MiKER!』の中でもたまに中心となっているときがあって、すごいなって。とにかくいろんなことができる。しゃべるのが上手でラジオの冠番組も持っているし、小説を書いたり、舞台に出たり……。あと、ダンスも変わったよね?」
沖「変わったと思う」
信濃「加入当初のレッスンで、私と侑果ちゃんはめちゃくちゃ怒られてたよね(笑)」
沖「宙花はまだ伸びしろがある怒られ方だった。私は『本当にやばいからね』って(笑)」
信濃「みんなが思っているはずだけど、上達したなって(笑)」
沖「本当? そう言ってもらえるのはうれしいな。宙花はSNSでも弱音を吐かないし、1日1回はツイートするとか、アイドルとしてやるべきことを毎日ちゃんとやってるから尊敬する」
――信濃さんはSTU48や『MiKER!』の中でムードメーカー的な存在ですか?
沖「そうですね。ただ、楽屋とかでは意外と静かだよね?」
信濃「うん。昔からだけど、みんながわちゃわちゃしているところに私が入ったら壊しそうだなっていうのがあって、こそこそしながら笑ってる。見る側が好きだから(笑)」
沖「『MiKER!』のときは後ろにいる。逆に、それをイジられて(笑)」
信濃「そう、話に入ってこなかったって(笑)。見ているのが楽しいの。『瀬戸7』のときも、わちゃわちゃの中には入らず、『平和だな』って見守ってた」
――信濃さんはSEPTプロデュースのSTU48メンバーによる舞台「Selfish amity’s」(通称セルアミ)で、石田千穂さんの休演に伴ってリウ役に抜てきされ、念願だった演技のチャンスをつかみました。
沖「(出演決定は)急だったもんね」
信濃「本当にびっくりした。もともと演技をやりたいと言っていて、セルアミのオーディションを受けたけど、落ちてしまって。ゲネプロを見に行って、悔しいという気持ちがあったから、聞いたときはうれしい反面、少し複雑な気持ちもあった。でも、(演技が)すごく楽しい!」
沖「うん、宙花は楽しそうだなと思った」
信濃「せりふを覚えるまでは大変だったけど、覚えてからは動きとか、アイコンタクトとか楽しいと思った」
沖「似合っている。千穂さんのリウと全然違った」
信濃「きっと全然違ったと思う。私は、侑果ちゃんがビックリした。最後のほうで、(甲斐)心愛さんのフユに対して怒鳴るシーンがあるでしょ? 初めて見たとき、鳥肌が立ったもん。いつもの侑果ちゃんじゃないって(笑)。すごく通る声だから、舞台に合ってる。SEPTさんの『ReAnimation』も配信で見ていたんだけど、書類を持っててかわいかった。舞台は違う一面が見れるからいいよね」
(中編に続く)
□沖侑果(おき・ゆうか)1999年12月1日、岡山県出身。STU48ドラフト3期生。独特の透明感とミステリアスさを放ち、先輩・後輩の橋渡し役も担う。コンプライアンス遵守を掲げつつ、「誰もやったことがないことに挑戦したい」と“ギリギリのライン”をストイックに攻める。有料アプリで「鬱(うつ)漫画」を読み、経済を回すのがマイブーム。
□信濃宙花(しなの・そらは)2003年8月9日、兵庫県出身。STU48ドラフト3期生。周囲にイジられることで持ち前の天真らんまんさが引き出され、グループに勢いを生む次代のトークリーダー候補。無類のきれい好きで、毎日欠かさずに掃除機をかけるなど徹底している。1期生の峯吉愛梨沙に勧められ、人気アニメ「名探偵コナン」を怒涛(どとう)の視聴中。