同期を超えた唯一無二の絆 STU48、矢野帆夏×薮下楓をつなぐ“グループを思う心
お互いが抱く「アイドル」としての印象は?
――薮下さんは19年8月に活動を再開した際、矢野さんを含めたメンバーやユニットの変化を感じましたか?
薮下「いい意味でガヤガヤしたグループになれた気がします。それまではお互いを意識しつつ、みんなが一歩引いた形で、リーダーが全部言って、やってという感じでした。それが、メンバーからも意見を言ってきてくれるようになりました。そうした変化は、ほのたんの影響なのかなと思います。それは今の『MiKER!』にも通ずるところがありますね」
矢野「『MIKER!』は、MCユニットの『せとまいく』とスポーツユニットの『瀬戸7』が合体しているからね。メンバーもいろいろ変わって、『せとまいく』の初期と今の『MiKER!』を比べたら、全然違うと思う(笑)」
薮下「それはきっと、『瀬戸7』の要素も加わったからだと思う。ゆみりん(瀧野由美子)、(甲斐)心愛、(信濃)宙花の元気な、パワフルな要素が入ってきたからね。『せとまいく』も、話すことが好きなメンバーが集まったグループと言いつつも、最初はしゃべるのが得意な子は正直ほとんどいなかった(笑)」
矢野「そうそう。それが悩みではないけど、課題というかね」
薮下「MCもめっちゃ静かだった(笑)」
矢野「楽屋で一番しゃべらないユニットだって言われてた(笑)」
薮下「ほのたんが頑張って盛り上げてくれたおかげだよ。私自身は、休業期間を経て視野がすごく広くなったというか、より客観的に周りを見れるようになった気がする。メンバーはこう思ってるんだろうな、ファンの方はこういうのを求めているんだろうなって」
――「アイドル」としてのお互いの印象についても聞かせてください。
薮下「ほのたんは歌もすごく上手だし、パフォーマンスも力強くて、一つ一つがカッコいい。セクシーな動きもできるし、これをしたら、自分のファンの方は喜んでくれるというのが見えているんだなと感じる」
矢野「そうなのよ(笑)。そう言ってもらえてうれしい! ふうちゃんはアイドルとしてのプロ意識の塊。楽しませることも、魅せることもできるというか、かわいいふうちゃんも、おもしろいふうちゃんも見れる。ダンス、MC、演技……、全部ができてアイドルとしてすごいなと思う」
薮下「アイドル評論家みたいになってるよ(笑)」
矢野「でも、ふうちゃんは自分が楽しんでいるよね?」
薮下「そう! 私が楽しんでいたら、それを見ているのが楽しいといってくださるファンの方が多くて。楽しませるというよりは、自分が一番楽しむのを大事にしてきたかな」
矢野「『ふうがやりたいからやる』『楽しいことをしたい』ってすごく感じた。それは尊敬する部分でもある。だから、『自分がやりたくないことはやらない』みたいな(笑)」
薮下「めっちゃワガママ(笑)。私、姫やん!」
矢野「ワガママではないけど、自分が楽しいと思うことを尊重しているのは感じる。それはお姉ちゃん(元NMB48薮下柊)から学んだことみたいのはあるの?」
薮下「うーん、それはないかな。でも、(姉妹)そろってワガママだと思う(笑)。やりたいことをやるって感じだから」