“野人”中西学 万感の思いを込めてプロレス人生に終止符…引退会見の一問一答全文
アマチュアでもプロでも、それぞれ10年間もがき苦しんだ
――今年は東京オリンピックの年です。オリンピック代表としてプロレスの世界に入ってきて、苦しかったことはありましたか?
「レスリングがものになるまで、10年以上かかった。プロでも、10年以上かかった。時間はかかるが、時間をかけた分、自分で納得できる形がとれてきた。最初はアマチュアレスリングのクセもついているし、それが抜けなかったし……。だから、なんで俺はこんなに、もがき苦しんでいるんだろうと。でも、アマチュアレスリングの時はもっともがき苦しんでいた。子供の頃、本当に親父の農業しか手伝ったことしかなくて、運動なんて、ほとんどしたことがなかった。とにかく、飯を食って、プロレスごっこだけをしているような子でしたからアマチュアレスリングをやっても、全然成績が上がらなかった。でも、もがき苦しみながら10年間やって、ようやく見えてきたものがあった。苦しかったことは、 (そんな自分を)見失った時ですね」
セルリアンブルーのリングで「ホーッ」と雄たけびを上げる中西選手を見れるのは、残りあと1か月半。最後まで全力でダッシュするとファンに誓った“野人”のファイトを最後までしっかりと見届けよう。
新日本プロレスは、オリンピックイヤーとなる今年、真夏の最強戦士決定戦「G1 CLIMAX」を秋に開催することを発表し、10月16日、17日、18日、東京・両国国技館の3連戦でクライマックスを迎える。また「BEST OF THE SUPER Jr.27 ~優勝決定戦~」を、6月6日に大田区総合体育館大会で開催することも発表した。そしてイッテンゴで2冠王者に輝いた内藤を試合後に襲撃し、ドームをバッドエンドに変えたKENTAと内藤の因縁の対決が2冠戦として2月9日、大阪城ホールで決まった。