2冠王者の内藤「全ては『デスティーノ』運命ってこと」…二夜明け会見全文
KENTAは、海外で目標を達成できずに帰ってきたレスラー
KENTAとの試合は2冠戦となったが、今後も2本のベルトを同時に防衛していくのか、また、IWGPヘビーとICと対戦相手によって賭けるベルトを使い分けていきたいのかという質問に対して内藤は
「今回の大阪城に関しては会社に委ねますよと。ただ東京ドームのモニターに『伝説を作ろうぜ』って出てたんですよ。その『伝説』がこんな簡単に誰でも挑戦できる状況にするのは、ちょっと俺は賛成じゃないし、『伝説』って、そんな軽い言葉じゃないでしょ? 個人的には同時に2本かけてやらなくてもいいと思います。挑戦者がどちらかを選んでやればいいんじゃないかなと。1シリーズで2回シングルマッチをやっても構わないですよ。ただ、この会社は僕の意見は通らないので、これは僕の意向であって、新日本プロレスはどうするのかわからないですけど」
チャレンジャーのKENATA選手の印象について聞かれると
「僕は、何年前か忘れちゃいましたけど、某団体のリングで一度対戦したことがあって、昨日は2度目ですかね。初めて対戦した時と、ちょっと印象は違いました。体は小さいですけど、力強さとかキックの威力とかも強いですし、こうしていま、新日本プロレスのヘビー級の枠に入ろうとしてる、それだけの自分の自信があるからこそ来てるんでしょうね。それはリングで向かい合って肌を合わせて、何となく感じることはできました。でも、いかんせんまだ2回、そのうち1回は数年前の話ですし、ほんの数分しか肌を合わせてないので何とも言えないですが、いまのところの印象は、SNSの使い方が上手なレスラー、海外で目標を達成できずに帰ってきたレスラー、某団体の元トップレスラー、そんな印象ですかね。でも別にバカにはしてないですよ。さっきも言いましたが、いちレスラーから見たら、あの東京ドームのエンディングをぶち壊すなんて、相当度胸のいることですからね。度胸に関してはものすごいものを持っているひとなんじゃないですかね。試合に関してはちょっとまだ、あまり関わったことがないので、これからゆっくり味わいたいなと思います。世界を渡り歩いた男の経験をね」
どっちのベルトが良いと聞かれたらやっぱり…
最後にIWGPヘビーとICのベルトについて聞かれると
「やっぱりいまだにプロレス界の頂点のベルトはIWGPヘビーだと思っていますよ。2本並んだところで、僕の目線は、どうしてもこっち(IWGPヘビー)にいっちゃいますよね。ICが必要かどうかはわからないけど、レスラー内藤哲也にとって、一番いろいろと絡みがあったのはこのベルトですからね。まあ思い出はないですけど。アディオス!」
この日、中西学選手の引退が発表され、2月22日の後楽園ホールで「中西学 引退記念大会」が行われることが決定した。
新日本プロレスは、オリンピックイヤーとなる今年、真夏の最強戦士決定戦「G1 CLIMAX」を秋に開催することを発表し、10月16日、17日、18日、東京・両国国技館の3連戦でクライマックスを迎える。また「BEST OF THE SUPER Jr.27 ~優勝決定戦~」を、6月6日に大田区総合体育館大会で開催することも発表した。