獣神サンダー・ライガー散る 東京Dでプロレス人生に別れ「31年間応援ありがとう」

新日本プロレスのビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM14」が5日東京ドームで行われ、引退試合となった獣神サンダー・ライガーは、高橋ヒロムの前に敗れ、31年のプロレス人生に別れを告げた。

引退試合を行った獣神サンダー・ライガー【写真:山口比佐夫】
引退試合を行った獣神サンダー・ライガー【写真:山口比佐夫】

新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム」

 新日本プロレスのビッグマッチ「WRESTLE KINGDOM14」が5日東京ドームで行われ、引退試合となった獣神サンダー・ライガーは、高橋ヒロムの前に敗れ、31年のプロレス人生に別れを告げた。

 この日、ライガーは、新日本プロレス道場でプロレスのいろはを教えた師、藤原喜明をセコンドにつけ、かつてのライバルであり盟友、佐野直喜と組み、高橋ヒロム、リュウ・リー組と対戦した。前日のイッテンヨンで、IWGPジュニア王者を奪取したヒロムは、ライガーとシングルマッチのつもりでぶつかると宣言した通り、試合開始からライガーだけを見つめ、全力でぶつかっていった。引退試合という感傷的になりそうな雰囲気を一蹴、掌底にロメロ・スペシャル、風車式バックブリーカー、ライガーボム、垂直落下式ブレーンバスターといつものライガーの戦いを繰り広げた。数々の試合を通して、世界中のファンにプロレスの厳しさと楽しさを教えてくれた獣神サンダー・ライガー。最後となった試合でも何度も技を受けては立ち上がる、「怒りの獣神」たる戦いの美学を貫いた。

 最後はヒロムのTIME BOMBで大の字となり、ライガーは天を仰いだ。しかし彼のDNAは、ヒロムをはじめ、この先も多くのレスラーに引き継がれていくだろう。

 試合後、リング上で、「平成元年、この東京ドームでプロレスラー、獣神サンダー・ライガーは生まれました。そしてきょう、この東京ドームでプロレスラー、獣神サンダー・ライガーは終わりました。31年間応援していただきましてありがとうございました!」と感謝を述べた。

 今年は史上初の1月4日と5日、2DAYSで開催される新日本プロレスの「WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム」。IWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル(IC)王座のダブル選手権試合をはじめ、獣神サンダー・ライガーの引退試合も2日間にわたって行われるなど、両日とも注目のカードが組まれた。1月5日(イッテンゴ)は、メインのダブル選手権試合をはじめ、獣神サンダー・ライガーの引退試合、棚橋弘至VSクリス・ジェリコなど、全8試合が行われる。

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