“ボク”が全身にタトゥーを入れる理由…仲万美が告白「誇りと思うから体に刻みたい」

「ずっと笑っていたい」と話す仲万美【写真:荒川祐史】
「ずっと笑っていたい」と話す仲万美【写真:荒川祐史】

「こんなにタトゥーがある女優さんって、いないんじゃないかな」

「こんなにタトゥーがある女優さんって、いないんじゃないかな。もちろん、『消して』と言われれば、(ファンデーションなどで)消すつもりだったんですけども、そのままの自分を買ってくれる人がいるんで、ありがたいことです。タトゥーには1つ1つ意味があって、自分の支えになっている。最初に彫ったのは鍵穴。この鍵はどこにもないんです。一生閉じ込めたいものがあるから、鍵を閉めておこうということ。太陽は、太陽みたいな存在で、人を笑顔にさせたいということ。鹿の角は一生“バンビ”でいる証。背中の旭日は林檎さんが好きなもので、ツアーの後につけました。『R&J』の後は三つのハートの形を入れ、自分がジュリエットだった証を入れました。足のWhatever happens, happens(なんとかなるさ)とI Don’t hesitate anymore(もうちゅうちょしない)の鏡文字。自分にしか読めない。『チワワちゃん』の時、初めての現場で怖くて、ずっと唱えていたんです。自分はオシャレとか、宗教的な意味ではなく、誇りと思うから体に刻みたい。タトゥーはみんなに入れて欲しいわけではないですけど、概念をちょっとずつ崩していきたいと思っています」

 まさに、バンビのごとく、さまざまな世界を駆け上がる仲。どんな未来図を思い描いているのか。「想像が全くできないですけど、自分に制限をかけたくないと思っています。自分がお芝居すると思ってなかったし、人生は何が起こるかわからない。ただ、1つ言えるのはずっと笑っていたいということです。それだけはもう譲れないですね」と軽やかにほほ笑んだ。

□仲万美(なか・ばんび)5歳からダンスを始め、これまで加藤ミリヤ・BoAなどのバックダンサーを務め、2015年にはマドンナのバックダンサーとしてワールドツアーを約1年半同行。14~16年・19年には、NHK紅白歌合戦で椎名林檎のアーティストダンサーを務めた。16年、リオデジャネイロ五輪の閉会式で、日本のプレゼンテーション「SEE YOU IN TOKYO」にも参加。19年、岡崎京子氏原作の映画「チワワちゃん」で女優デビュー。舞台「ROCK OPERA『R&J』」では、ジュリエット役に抜てきされた。

次のページへ (4/4) 【写真】刻まれたタトゥー1つ1つには意味…仲万美の全身ショット
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