IZ*ONE 正式に活動終了 海外ツアーが異様に盛り上がった理由は「一体感」の演出

日韓グローバルアイドルグループ「IZ*ONE」の宮脇咲良が29日午前0時から放送されたbayfmのレギュラーラジオ番組「今夜、咲良の木の下で」でグループの活動終了を正式に報告した。宮脇は「当初の予定どおり2年半の活動期間を終えました。宿舎でメンバーたちはそれぞれ荷物を整理しています」と明かした。同グループの活動延長を求める韓国のファンらによってクラウドファンディングも開始され半日足らずで目標金額の10億ウォン(約1億円)を超えたが、残念ながらファンの願いは届かなかったようだ。

台北公演の会場内では「IZ*ONE」メンバー全員の大型写真が掲出され、ファンがしきりに写真を撮っていた【写真:ENCOUNT編集部】
台北公演の会場内では「IZ*ONE」メンバー全員の大型写真が掲出され、ファンがしきりに写真を撮っていた【写真:ENCOUNT編集部】

宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美が一緒に帰国

 日韓グローバルアイドルグループ「IZ*ONE」の宮脇咲良が29日午前0時から放送されたbayfmのレギュラーラジオ番組「今夜、咲良の木の下で」でグループの活動終了を正式に報告した。宮脇は「当初の予定どおり2年半の活動期間を終えました。宿舎でメンバーたちはそれぞれ荷物を整理しています」と明かした。同グループの活動延長を求める韓国のファンらによってクラウドファンディングも開始され半日足らずで目標金額の10億ウォン(約1億円)を超えたが、残念ながらファンの願いは届かなかったようだ。

 同グループは2018年6月から2か月間にわたって放送されたMnetのオーディション番組「PRODUCE48」から誕生。日本のAKB48グループが参加するとあってデビュー前から熱い注目を集め18年10月29日に初のミニアルバム「COLOR*IZ」をリリースして正式デビューした。それからきっかり2年半で活動を終えたというわけだ。ある意味、潔い去り方だと言える。日本人メンバーの宮脇、矢吹奈子、本田仁美の3人はこの日午前9時ごろ韓国・仁川国際空港に到着。大勢の報道陣やファンに見送られながら日本に帰る飛行機に乗り込んだ。

2019年6月からアジアツアー開始 大成功を収める

 新型コロナウイルス禍でここ1年半ほど海外公演もままならず悲運のうちに解散となったIZ*ONE。日本だけでなくアジアのWIZ*ONE(IZ*ONEのファン)もさぞかし歯がゆい思いを抱き続けてきたことだろう。海外ツアーと言えば思い出すのは2019年6月からスタートしたアジアツアーだ。まず、6月8日と9日の2日間、ソウルの蚕室(チャムシル)室内体育館で韓国初の単独コンサート「IZ*ONE 1ST CONCERT [EYES ON ME] IN SEOUL」を開催した。

 IZ*ONE初のコンサートツアーを記録したドキュメンタリー映画「EYES ON ME : THE MOVIE」を見返してみた。ソウル公演前にメンバーは「コンサートは初めてだから完成度というかどこまでやればファンが満足してくれるか、勘もないし経験も足りないからその点が難しい」と不安を募らせつつも、Tシャツに短パン、ジャージ姿で一心不乱に練習を続ける真剣な表情を映し出していた。

 そして幕を開けた初コンサート。カチコチに緊張している12人のメンバーに「スタンバイ願います!」とスタッフから声がかかるとメンバーは意を決したようにステージに向かっていった。彼女らを迎えたのは1万1000人のWIZ*ONEの大歓声だ。1曲目の「ひまわり」から歌詞にある「Oh Hey Bae Like it」をファンが割れんばかりの大声でシャウト。これでメンバーの緊張は一気にほぐれ、複雑なダンスフォーメーションも余裕の笑顔で次々と披露していった。

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