映画「キャラクター」の完成報告会が27日、都内で行われ、菅田将暉、Fukase（SEKAI NO OWARI）、高畑充希、中村獅童、小栗旬、永井聡監督、原案・脚本を手がけた長崎尚志が登壇した。

　売れない漫画家・山城を演じる菅田は「漫画が大好きなので、憧れの漫画家さんに一部でも触れることができてうれしい」と撮影を振り返った。鳴かず飛ばずの山城を支える彼女・夏美を演じる高畑は、菅田と久々の競演に「昔はよく顔が似ていると言われていて、顔が被るから相手役がこないんじゃないかと思っていた。今回呼んでいただけてよかったです」とほほ笑んだ。

　連続殺人事件を描いた撮影では大量の血のりを使用するシーンもあり、「体験したことのない血のりに興奮しました」という高畑。空き時間には、菅田、高畑、Fukaseの3人で血まみれのまましりとりをしたと言い、菅田は「うれしそうにフィルムカメラで写真を撮っていた」と高畑の意外な一面を明かしていた。

　菅田は「個性であったりその人の生きざま、人生がテーマにあるのかな。いろんな人と出会ったり、守るものや人生の選択をしていく話。すごくサプライズのある豪華な演出もあり、飽きずに最後まで楽しめる映画になっています」と映画をPRした。

　もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら？　しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら？　そんなアイデアを基軸に、登場人物（キャラクター）それぞれが幾重にも交錯する物語を描いたダークエンターテインメントの映画「キャラクター」。「20世紀少年」ほか浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が10年の歳月をかけて練り上げた企画が実写映画としてそのベールを脱ぐ。

　映画「キャラクター」は6月11日に全国ロードショーされる。