中部国際空港セントレア、20年度の運用実績が過去最低 5月に過去最低の1日21便
中部国際空港株式会社は、中部国際空港セントレア(以下、セントレア)の、2021年3月度ならびに2020年度の空港運用実績(速報値)を発表した。
国際線旅客数は、前年比0.3%の1万9261人
中部国際空港株式会社は、中部国際空港セントレア(以下、セントレア)の、2021年3月度ならびに2020年度の空港運用実績(速報値)を発表した。
20年度の航空旅客数は、前年比16%の201万5735人と、11年度を下回り過去最低の数字。20年度では、国際線が4月1日から全便運休し、6月半ばに運航再開したものの、大幅な便数回復がなかったことから、国際線旅客数は、前年比0.3%の1万9261人に留まり、過去最低の値となっている。
国内線の20年度実績では、前年比31%の199万6475人と11年度を下回り過去最低の数字。20年5月に開港以来、過去最低の1日あたり21便となった中、7月に始まったGo Toトラベルを機に少しずつ回復傾向を見せた。21年1月に再度発出された緊急事態宣言を受け、2月は減少傾向だったものの、3月の旅客数は前月比227%の22万6770人となった。
20年度の構内営業売上高は、前年比8%となる29億5800万円となり、09年度を下回る過去最低の数字。特に、全体の売上高の半分以上を占めていた免税店売上高が、国際線旅客数とともに減少し、前年比0.2%となる4300万円となった。また、一般物販店や飲食店もコロナ禍で休業店舗が相次いだことから、20年度の売上高は前年比19%となる10億8500万円となった。
次のページへ (2/2)
【表】中部国際空港セントレア、2020年度「航空旅客数」と「構内営業売上高」