現役女子大生でモデル・女優の鈴木美羽（21）が、持ち前の“体当たり”なチャレンジ精神で活躍の場を広げている。ことし25周年を迎えた人気情報バラエティー「王様のブランチ」（TBS系）の新リポーターに就任。ルッキズム（外見至上主義）をテーマに掲げたABEMAの4月新ドラマ「ブラックシンデレラ」にも出演中だ。YouTubeチャンネルでは、新型コロナウイルス禍もあって苦労の多い生活を送る同世代に向けた“楽しさ”を発信する21歳に迫った。（取材・文＝吉原知也）

　2000年生まれの大学3年生。4月から、エンタメやトレンド情報を届ける長寿番組「王様のブランチ」に新加入を果たした。話題の人物へのインタビューや、ロケを通してグルメ・スポットを紹介するブランチリポーターは、オーディションで勝ち取った。選考方法は“早押しクイズ”と、先輩リポーターへのインタビューだったという。「もともと人と話すことが大好き。インタビュー選考では、事前に勉強して質問事項のメモを作って臨みました」。全力を込めた結果、合格。「家族が大喜びでした」と、チャームポイントの笑顔を弾ませた。

　中でもインタビュアーの役割が多い。注目ドラマの出演者や書籍の著者など、多ジャンルに渡る。事前に人物や作品をしっかりチェックするだけでなく、話好きの強みを生かした「会話」を重視している。「ブランチのスタッフさんからは、『同じ作品を見た者同士の会話を届けたら魅力が伝わる』と言っていただきました。会話の中から魅力を届けたいです。それに、スタッフさんが安心して起用できるリポーターになりたい」。現場ではスタッフとも積極的に会話を重ねるなど、知識や経験を吸収する意欲にあふれている。「番組を見ることで、あのリポーターが伝えていた作品や場所を、見たいな行きたいな、と思ってもらえたらうれしい」と決意を示す。

　演技面では、22日から配信開始となったABEMAドラマ「ブラックシンデレラ」で、莉子が演じる主人公・愛波の幼なじみで親友の吉村ひまり役で出演している。本作は、学園一の美男美女を決めるミスコンが今なお行われる高校を舞台に、ルッキズムに立ち向かいながらも、夢や恋に奮闘する“逆襲”ラブストーリーだ。

「ひまりは面倒見のいいミーハーな女の子ですが、スクールカーストの『その他大勢』の位置であっても、気にせずに等身大で生きています」と役柄を説明する。10代が悩む、容姿コンプレックスを取り上げるストーリーでもある。「ドラマを通して自分自身、ありのままの自分を受け入れて生きていきたい、と改めて思いました。自分のことが嫌いだったり、コンプレックスを気にしすぎている人もいると思います。この作品が、ちょっとでも自分を好きになるきっかけになれば」と実感を込めて話す。