杉浦タカオプロデュース「SEPT」、初挑戦となる“2本同時上演”の見どころは?
音楽・演劇・パフォーマンスをMIXした新世代エンターテインメント・ステージ「SEPT」は、5月21~30日にこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて、「SEPT Vol.10 ReAnimation ReUnion|ReVise」を上演する。
「SEPT Vol.10 ReAnimation ReUnion|ReVise」が5月21~30日に上演
音楽・演劇・パフォーマンスをMIXした新世代エンターテインメント・ステージ「SEPT」は、5月21~30日にこくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都渋谷区)にて、「SEPT Vol.10 ReAnimation ReUnion|ReVise」を上演する。
本作は、昨年12月の公演で好評を得た「SEPT Vol.9 ReAnimation」が、リメイク作「ReUnion」(再生)と、視点を変えた完全新作「ReVise」(新生)の2作品となって帰ってくる。
「ReUnion」バージョンは、インディーズシーンを席巻したバンド「NOW OR NEVER」の「再生」の物語。メジャーデビューを控えた最後のライブは、悲劇で幕を閉じる。守ったことで、ギターを弾けなくなってしまった「悠真」。守られたことで、歌うことができなくなってしまった「祈留」。残されたことで、偽りの仮面を剥がせなくなってしまった「佐輔」。彼らが見るはずだったメジャーの景色は、一瞬にして遠くへと消えてしまう。
そんな絶望の淵に立たされていた悠真を変えたのは、怪しい男と、使い古されたテレキャスターだった。不思議なギターとの出会いによって、バラバラになった運命の歯車が再び動き始める。
そして、「ReVise」バージョンはもう一つの「ReAnimation」。誰もが知る超人気バンド「Rapidry Last」は、顔を隠して活動しているためその素性は誰も知らない。しかし、ライブツアーのさなか、突如その消息を絶ってしまう。ニュースはまたたく間に全国に広がり、ファンと心に暗い影を落とした。それはメンバー本人たちにとっても、受け入れがたい事実だった。
「もう一度、音楽を届けたい」。その願いは、彼ら自身が「楽器」となってかなうことになる。過去の自分たちと向き合い、魂が奏でる運命のカタチとは――。まぶしいほどに輝きを放つバンドたちが描かれている。
「ReUnion」バージョンの主演は、“少年T”こと佐香智久が続投。「ReVise」バージョンでは新キャストとして、HYDEのライブなどでサポートギターとして活躍しているMiAや、数々のアニメ主題歌を担当してきた綾野ましろが名を連ね、物語の主軸を担う。
また続投組として、「STU48」の今村美月と沖侑果、歌い手として人気を博したピコ、「9nine」の村田寛奈などが名を連ねているほか、新キャストに舞台界で活躍する鷲尾修斗や、ゲスト出演としてSHIN(MADKID)、澁谷梓希などが出演する。
総合演出・脚本を手掛ける杉浦タカオは、今回の2本同時上演について、このようにコメントしている。
「2020年12月に上演した『SEPT Vol.9 ReAnimation』。延期公演として上演したこの作品、本来延期前は全21公演をやる予定でした。しかし、延期公演先のスケジュールもあって9公演しか上演できず、物語は届けられましたが、心のどこかに『まだやりきってない』という思いが残りました。その思いはキャストたちとも呼応して、今一度ReAnimationの世界をSEPTの第10タイトル目として新たに届けることに決まりました。
SEPTとしても初の挑戦となる2本同時上演、ReUnionは前作のリメイク公演として、新キャストを加えて生まれ変わった物語、ReViseは物語の視点を変え、前作では語られなかった部分や、新たな曲、新たな展開を加えた改訂版、まさに『revise』バージョンとなっています。どちらを見ても、心に響く作品になっています。両方見れば、より深い部分まで響くかもしれません。ここまでのSEPTの歴史に関わってくれたすべての方々の思いを乗せた今作、ぜひ劇場で楽しんでもらえたらうれしいです」
チケット発売は4月24日の正午からスタート。本作は劇場での観劇に加え、生配信が行われる予定で、配信日程は後日、SEPTオフィシャルサイトにて発表される。