美少女図鑑出身、19歳女優が“モデルは難しい”と言われたときに映画監督がかけた言葉

女優として活躍する19歳の栗林藍希(あいの)は15歳の時に新潟から上京し、キャリアを積み上げてきた若手だ。江戸川乱歩の短編を映画化するシリーズ「聖なる蝶 赤い部屋」(公開中)では主演し、映画「青葉家のテーブル」(6月18日公開)では、市川実和子の娘役を演じている。

インタビューに応じた栗林藍希【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた栗林藍希【写真:荒川祐史】

栗林藍希インタビュー、話題作「聖なる蝶 赤い部屋」「青葉家のテーブル」に出演

 女優として活躍する19歳の栗林藍希(あいの)は15歳の時に新潟から上京し、キャリアを積み上げてきた若手だ。江戸川乱歩の短編を映画化するシリーズ「聖なる蝶 赤い部屋」(公開中)では主演し、映画「青葉家のテーブル」(6月18日公開)では、市川実和子の娘役を演じている。(取材・文=平辻哲也)

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 映画出演だけではなく、テレビ東京の音楽番組「音流~ONRYU~」ではMCも務める栗林。「青葉家のテーブル」では主演の西田尚美、市川実和子に次ぐ3番手の役を演じた。「この映画は初めて、心から見て欲しいと思った作品なんです」と明かす。同作は月間200万人が訪れるECサイト「北欧、暮らしの道具店」の世界観を映画化したもの。食堂を営むシングルマザー、春子(西田)を中心に、青葉家に集まる人々の姿を描く。

 栗林が演じたのは春子の旧友(市川)の娘役。美術予備校の夏期講習に通うために、青葉家に居候する優子。初めて等身大の役だ。「市川さん演じるお母さんは有名人で、優子はそんなお母さんにコンプレックスを感じています。お母さんに勝ちたいという気持ちがあって、いろんなものに前向きに挑戦する一方、失敗したら、お母さんから“何か言われるんじゃないか”と縮こまったりもします。そんな気持ちを抱きながら、成長していきます。私も優子と同じでスケートボードもやっているし、服も好き、お母さんとも親密。自分が体験してきたことばかりでした」

 小さい頃から挑戦が好きだった。1つ下の弟の影響で、小学2年生からサッカーを始め、男子に混じって、フィールドを駆け抜けた。ポジションは左サイドバック。「弟とすごく仲が良くて、男みたいなお姉ちゃんだったと思います。当時サッカーでは男の子には負けないぐらい足も速く、身体も大きかったので、当たりは強かったんです。でも、高学年になるにつれて、足の速さ、体格でどうしても男子に敵わない部分というのが見えはじめて、中学生になると男女分かれてサッカーしなくてはいけないことが少し悲しかったですね」

 中学に入ってからはサッカーをやめ、本や映画に夢中になった。「『チャーリーとチョコレート工場』のロアルド・ダールの本は全部読みました。山田詠美さんの小説も好きでしたけども、それは大人への憧れがあったのかもしれません。今は恩田陸さんのミステリーが好きです」。14歳の時、「新潟美少女図鑑」のカメラマンに声をかけられ、モデルデビュー。その後単身上京した。

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