「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ハリウッド史上最長パノラマ画面を体験してみた
圧巻のバトルシーン…メガネ不要で映画の世界観に没入
上映前のデモ映像からテンションが上がる。ヨーロッパの石畳で少女が魔法の箱を開けると、前方の画面だけではなく、左右のスクリーンでの映写がスタートし、「ScreenX」の世界が広がっていく。カメラはやがて、宙に浮いた太陽系の惑星の間をすり抜けていく……という映像。椅子が動いているわけでもないのに、乗り物に乗っているような感覚を味わえるのだ。
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さて、お待ちかねの本編だ。最新作は前作「GODZILLA ゴジラ」から5年後が舞台。単なる伝説に過ぎないと思われていた神話時代の怪獣たちが復活し、全世界に現れる…というストーリー。ディテールはこれから映画を観る方のためにとっておくが、モスラ、ラドン、キングギドラが登場し、てんこ盛り。全体的には、1964年の「三大怪獣 地球最大の決戦」など歴代のゴジラ映画にオマージュを捧げたと思しきエンターテイメント作だ。
「ScreenX」ならでは、の特徴が活かせていると感じるのは、やはりバトルシーン。初代ゴジラが50メートルに対して、最新ハリウッド版は全長119.8メートル。一方、最強の敵キングギドラは100メートルから158.8メートルにスケールアップ。そんな奴らが南極やボストンで死闘を繰り広げる。怪獣たちの尾、両翼の羽までが左右まで投影され、闘いの目前で見ているような臨場感がある。
「ScreenX」のオススメポイントはIMAXや4DX3Dと違って、メガネ不要で映画の世界観に没入できること。しかも、「ゴジラ」(上映時間132分)の「ScreenX」の上映時間は51分で、全体の38.6%相当する。通常は3分の1程度だそうだから、割増のお得感もあるのだ。
映画の出来栄えは正直、「シン・ゴジラ」(脚本・総監督庵野秀明、2016年)の方が遥かに上だ。このハリウッド版よりも東宝ゴジラ版の顔の方が好きだが、CGの作画能力はさすがにハリウッドだ。製作費もかかっている分、迫力がある。そのハリウッドの制作陣が、せいいっぱいの敬意を込めてくれたことがうれしいじゃないですか。
ハリウッド映画にありがちな「怪獣=地球を破壊する悪」ではなく、本作では「人類の方が病原菌であり、本来の支配者は怪獣たち」といった趣旨。前作から続投の芹沢博士(渡辺謙)も、原爆を体験した唯一の民族、日本人を代表する人物として描かれている。怪獣に目を向ければ、「ラドン」の呼称が「ロダン」(字幕では「ラドン」と表記)となっていたり、様々なディテールの違いがある。ゴジラファンは何度も劇場に足を運ぶことになるだろう。既に「IMAXや4DX3Dで楽しんだ」という方も「ScreenX」の劇場に足を運んでみたら、いかが?
ちなみに、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場では「4DX3D」は鑑賞料金+1000円、「ScreenX」は鑑賞料金+700円で楽しめる。
これがド迫力ゴジラの映像だ!
(C)2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved. pic.twitter.com/Z5mRRb6irp
— ENCOUNT (@encountofficial) 2019年6月3日