猛暑でコスプレも「汗をかくわけにはいかない」 19歳女優が特撮ドラマ撮影で示した意地
グラビア、舞台などで活躍する女優の寺本莉緒(19)が連続ドラマに初出演する。白石聖主演の「ガールガンレディ」(MBS/TBSドラマイズム枠にて現在放送中)で、女子高生たちがプラモデルの銃を使って“生き残りをかけたバトル”を行う、大人向けのオリジナル特撮ドラマ。寺本はバトルに参加する生徒達に戦闘指示を出すプラモデル・ビアンカを演じた。
寺本莉緒、ドラマ「ガールガンレディ」でプラモデル・ビアンカ役を熱演
グラビア、舞台などで活躍する女優の寺本莉緒(19)が連続ドラマに初出演する。白石聖主演の「ガールガンレディ」(MBS/TBSドラマイズム枠にて現在放送中)で、女子高生たちがプラモデルの銃を使って“生き残りをかけたバトル”を行う、大人向けのオリジナル特撮ドラマ。寺本はバトルに参加する生徒達に戦闘指示を出すプラモデル・ビアンカを演じた。(取材・文=平辻哲也)
同作は石井杏奈、大原優乃、伊藤萌々香、出口夏希ら若手女優17人が結集した特撮ドラマ。銃で同級生を撃たなくては生き残れないという世界で、プラモデルたちがチームを組んで戦っている。ビアンカはピンクの髪に伊達メガネで体にピッタリした戦闘服をまとい、「ブラボータンゴ」というチームを率いるリーダー。「いままで舞台やミュージカルが多かったんですけれども、初の連続ドラマで、大きなターニングポイントになると思いました。応援してくれる方々に身近にお届けできることがうれしかったです」
ただ、人間の役ではなかったことには戸惑いも。「人間じゃない演技をするのは初めての挑戦。できるかなって不安だったんですけれども、できるだけプラモデルに近づけるようにしゃべり方、表情を工夫して、人間味を感じないけれども、共感していただけるような気持ち作りを頑張りました」
プラモデルながらも、冷静な性格という設定。「おっちょこちょいという、かわいらしい一面もあって、すごく愛らしい。判断がすごく冷静で、落ち着いている部分、少し抜けてる部分は似ているかもしれないです。ビアンカは歯を見せて笑わないんですけども、そこだけ違っていますね。ビアンカがもっと笑って、オープンになれば、私になるかもしれない」
撮影は猛暑の昨夏。チームの仲間3人とコスプレする姿は一種、異様な空間だったという。「私のコスチュームはレザーなので、とても暑いんです。でも、プラモデルの役だから、汗をかくわけにはいかない。夏バテをしないように水分を取るというのが一番大変だったかもしれないです。私自身、すごく人見知りの一面もあるのですが、ビアンカはクールなキャラクターだったので、役兼私でいられましたし、皆さんが気さくに話しかけてくださったので、どんどん化けの皮がはがれていくという感じでしょうか。ビアンカは『抜けてる』とか言われて、詰められるシーンが多いんですけど、だんだんと面白くなってくるので、楽しんでもらえると、うれしいです」
広島出身。15年、中学3年生の時に受けたオーディションをきっかけに上京し、グラビア、舞台などで活躍中だ。「中学の時は海外で働くキャリアウーマンになりたいと思っていたんです。目立つ存在になりたいと思うようになって、同じ学校の友達が舞台に出ると聞いて、そっちの方面に行けば、輝けると思ったんです。親からは『なんで?』と言われましたが、私は1度決めたことは譲れない性格。最初は内容にこだわらず売れたいとだけ思っていましたが、ワークショップでいろんなキャラクターを演じることが面白いと感じるようになりました」