女優のソニンがスタイルブック「ソニンの美・ヴィーガン」（東京ニュース通信社）を発売した。肉・魚だけではなく卵、乳製品など動物性食物を食べない「完全菜食主義」を9年間（その2年前からはベジタリアン）続けているソニンが、その経験と知識をもとにオリジナル・ヴィーガンレシピやおすすめのヴィーガンフーズショップリスト、レストランガイドなど最新情報を紹介。また、美容や健康の研究にも熱心なソニンの愛用美容＆健康グッズリスト、さらには毎朝欠かさない10分間ストレッチ法など美と健康のライフスタイルも完全網羅した。その驚きの内容を聞くため本人を直撃した。

――まず出版のきっかけを教えてください。

「芸能生活20周年を機に、これまで私が実践してきた美と健康のライフスタイルをクローズアップする本を出版しないか、というオファーをいただいたので記念の1冊として発表することになりました。ヴィーガンという言葉がこんなにも認知されるようになるなんて10年前には想像もつきませんでした。ヴィーガンについてストイックで堅苦しい印象を持つ人もいると思いますが、ヴィーガンはもっと明るいものだと少しでも知ってもらえるきっかけになれば、という思いを込めました」

――2009年の舞台「ヘンリー六世」に出演した際に食生活を変えたと聞きました。

「そのときは単に減量したかったことと殺陣のシーンの動きを軽やかに見せたかったため食生活を変えたのがきっかけです。当時、歌手のマドンナさんがマクロビオティックの食事法を取り入れていて、自分でネットで調べてマクロビにおける“食べていいもの”チャートに従って動物性食物を取らないマクロビをやってみたら結果的にヴィーガンの食事に近いものになったんです。栄養学も学び始めました」
（※マクロビオティックとは自然と調和を取りながら食材の持つ陰陽バランスをうまく取り入れた食事法。基本は玄米菜食。ヴィーガンとは動物由来のものを摂らない、使わないという完全菜食主義のこと＝同著より）

――魚介類はどうしていましたか？

「実はお魚でも赤身はあまり好きではなくて……。親族はみんなカツオのたたきが大好きですが、私はそんなに。生魚が幼いころから食べれなくて。カツオのたたきって半生ですよね。（出身が）高知なのにカツオのたたき食べないのは残念だね、と言われます（笑）」

――体調はどう変化しましたか？

「ヴィーガンを続けていたら動物性のものを食べなくてもすむように体が変化していったんですね。そんな食生活を健康的に続けていったら身体の不調がなくなるなど良い効果を実感できるようになりました」

――具体的には？

「仕事をしていると体が重い、だるい、ということがありましたが、それがなくなりました。もちろん仕事をいっぱいやったり舞台があると疲れますが、以前みたいに無駄に疲れなくなりました。あとは体臭がない、とよく言われます」