歌唱力No.1決定戦の陰のキーマン バンドマスターが語る特別ライブ完成までの舞台裏
数々のドラマとヒロインを生んできた、「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の第3回大会ファイナリストらによる一夜限りのスペシャルステージ「ファイナリストLIVE」が26日、千葉・舞浜アンフィシアターで行われた。“歌だけ”“声だけ”で作り上げる特別ライブにおいて、メンバーの歌唱と熱量を引き出す“スイッチ”となっているのが生バンド演奏だ。バンドマスターを務めるキーボーディストの佐藤雄大氏に、ファイナリストLIVEの魅力を聞いた。
【独占インタビュー】“企画の心臓部分”生バンドを率いる佐藤氏もメンバーの成長に感嘆
数々のドラマとヒロインを生んできた、「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の第3回大会ファイナリストらによる一夜限りのスペシャルステージ「ファイナリストLIVE」が26日、千葉・舞浜アンフィシアターで行われた。“歌だけ”“声だけ”で作り上げる特別ライブにおいて、メンバーの歌唱と熱量を引き出す“スイッチ”となっているのが生バンド演奏だ。バンドマスターを務めるキーボーディストの佐藤雄大氏に、ファイナリストLIVEの魅力を聞いた。
佐藤氏は歌唱力No.1決定戦の立ち上げ当初から携わっているキーパーソンの1人で、過去3大会すべて予選審査を担当し、決勝大会&ファイナリストLIVEではバンドマスターも務めてきた。メンバーの目覚ましい成長に驚きつつ、目を細くする。
「第1回の歌唱力No.1決定戦で優勝した(SKE48)野島樺乃さんを例に挙げると、彼女の声質の変化は目覚ましい。第2回大会には出場していませんけど、第3回大会で『野島さんはこんな声だったっけ?』と一瞬思いました。『Part of Your World』(映画「リトル・マーメイド」より)を歌った頃の声質とは全然違って、彼女の努力と成長を感じます。最初から参加している(AKB48/STU48)岡田奈々さん、(NMB48)山崎亜美瑠さん、そのほかのメンバーも毎年会うごとにレベルアップしていてびっくりしますし、『努力しているんだろうな』『歌が好きなんだろうな』と。あとは、やっぱり親心みたいなものもありますね」
どんどんたくましく、大きくなっていくメンバーの背中をはじめ、ステージの後ろにいるバンドだからこそ見えるもの・分かることがある。例えば、2020年12月に開催された「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の決勝大会、STU48 2期研究生・池田裕楽の優勝インタビューがステージ上で行われた際、同じSTU48の矢野帆夏は悔し涙を見せまいとするかのように、客席に背を向け、背後のスクリーンに映し出された後輩の姿を見ていた。佐藤氏は、「僕は目の前にいたので、すごく印象に残っています」と振り返る。
「矢野さんも第1回のときから知っているメンバー。日々努力を重ねてきたからこそ、本当に上手に、正確に歌えるようになったと思います。もちろん同じグループの池田さんの優勝を祝いたいだろうけど、自分的には1番を目指して全力を尽くしただろうし、彼女の涙を見て、うるっときたというか、『やっぱりそういう心境だよね』と。ファイナリストLIVEに出てくるメンバーはまぎれもなく力があって、努力もしている。みんな優勝にしてあげたいと思うときはあります(笑)」