模試のE判定から4か月で慶大合格 元ミス・ワールド日本代表・世良マリカの“逆転劇”
“未来予想本”で社会の現状を理解
――たくさん読んだ本の中で役だったのは?
「未来予想に関する本です。テクノロジーの進化や人口の変動などで未来の社会はこういうふうに変わっていく、といった内容のものです。そういう本は最初の方に今のことが書いてあるので、社会の現状が理解できます。とくに『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』や『Society(ソサエティ)5.0 人間中心の超スマート社会』はとても面白かったです」
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――それにしてもたった4か月で超難関校突破(※3)。メンタルが強いのでしょうか?
「時間がなかったことが逆によかったのかな、と思っています。1年間、ずっと勉強を頑張ってきたら途中で心が折れていた。入試まであまり時間がないので1日、1日、後ろを向かずとにかく『できる!』と自分に言い聞かせてきたのでやる気につながりました。根性があるというか、自分でやると決めたことに対するやる気だけは負けないと思っています。もともと自分の考えをはっきり言うタイプですし、やりたいことはこれまで全部、全力でやってきたのでそういうことが自然にできるようになったのかな。厳しく育ててくれた母のおかげもあります」
学業と芸能、両方にプラスになる活動が目標
――どんな大学生活になりそうですか?
「ただ学び、研究するだけではなく、その中での発見を自分の発信力を生かして多くの人に伝えていきたいです。なので学業と芸能、両方にプラスになるような活動を考えていきたいです。テレビ番組への出演も楽しいですし、毎回新しいことばかりで勉強になります。出演されている他の方々の意見を聞くことができますし、放送終了後も、いろんな方からのリアクションがあるので、そういう考えもあるんだ、と改めて知ったり。こういう経験を通して世の中に発信していけたら、と思っています」
(※1)「2020夏AO(アドミッションズ・オフィス)」のこと。出願言語(募集要項/書類作成の言語)は日本語または英語。出願時期は2020年8月上旬で2次選考(面接試験)は10月上旬、2次選考の合格発表も同月上旬に行われた。競争率は9.4倍だった。
(※2)総合政策学部・環境情報学部のAO入試について同大は公式HPで「みなさんが学部の理念や内容を良く理解した上で、『こんなことを学びたい』という問題意識やテーマを持って入学してくれることを期待しています。筆記試験の結果などによる一面的、画一的な能力評価ではなく、中学校卒業後から出願に至るまでの全期間にわたって獲得した学業と学業以外の諸成果を書類選考と面接によって多面的、総合的に評価します」と説明している。
(※3)総合政策学部総合政策学科一般選抜は2月17日に入試、同25日に合格発表が行われた。競争率は8.4倍だった。
□世良マリカ(せら・まりか)2002年11月16日、神奈川県生まれ。父親はカナダ人、母親は日本人。家庭内言語は日本語。18年からモデル活動を開始し、16歳のとき世界3大ミスコンの1つである「ミス・ワールド2019」の日本代表に現役高校生&史上最年少で選ばれた。ABEMAオリジナル恋愛リアリティーショー「オオカミくんには騙されない」のほか、21年2月28日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」に出演(3度目)を果たし、3月5日放送の日本テレビ系「ヒルナンデス」の3色ショッピングにも初出演した。血液型はO型。趣味は読書。特技は英語(日常会話レベル)。