模試のE判定から4か月で慶大合格 元ミス・ワールド日本代表・世良マリカの“逆転劇”

TBS系「サンデー・ジャポン」(毎週日曜、午前9時54分)にパネラーとして3回出演した現役高校生で「ミス・ワールド2019日本代表」のモデル・世良マリカが4月から慶応大学に進学することになった。地球環境問題や教育格差、貧困問題などSDGsに関心を持つ世良が選んだのは総合政策学部。2020年度偏差値は「70」(河合塾調べ)という超難関だが、秋に受けた模擬試験は最下位の「E判定」という絶望的な結果だった。“大逆転合格”の秘訣は何か。桜を見事に咲かせた世良に聞いた。

たった4か月の受験勉強で慶大合格を果たした世良マリカ。SDGsへの関心を生かし環境配慮型のファッションも手がけている
たった4か月の受験勉強で慶大合格を果たした世良マリカ。SDGsへの関心を生かし環境配慮型のファッションも手がけている

総合政策学部のAO入試には失敗も一念発起で猛勉強

 TBS系「サンデー・ジャポン」(毎週日曜、午前9時54分)にパネラーとして3回出演した現役高校生で「ミス・ワールド2019日本代表」のモデル・世良マリカが4月から慶応大学に進学することになった。地球環境問題や教育格差、貧困問題などSDGsに関心を持つ世良が選んだのは総合政策学部。2020年度偏差値は「70」(河合塾調べ)という超難関だが、秋に受けた模擬試験は最下位の「E判定」という絶望的な結果だった。“大逆転合格”の秘訣は何か。桜を見事に咲かせた世良に聞いた。(取材・文=鄭孝俊)

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――慶応義塾大学総合政策学部は第1志望でしたか?

「はい。大学入試を考え始めてからずっと行きたいと思っていました。高校1年生の時の先生が、環境問題についてよく話してくれる方でした。当時私はマグロが大好物だったため海洋汚染に興味を持ち、自分でも調べるようになりましたが、いろいろと調べるうちに、環境問題に限らず多くの社会問題について改善する必要性を強く感じました。総合政策学部は、学問分野にとらわれず横断的に学ぶことのできる学部です。教授陣や施設も充実しているし、湘南藤沢キャンパス(SFC)が勉強に集中できる環境にあることも魅力です」

――どんな受験勉強をしましたか?

「実は最初は総合政策学部のAO入試(※1)を受験したのですが、こちらは不合格となりました。一般入試とは違い、自分がこれまでどういう活動をしてきて、どういう社会問題の解決に関心があるのか、などを書いた志望理由書や自由記述式の自己紹介資料、志望者評価書、活動報告書などを提出しました」(※2)。

――敗因は何でしょう?

「無知だったことだと思います。あくまでも私の理解ではありますが、この学部が受け入れたい人とはある問題について、どんなアクターがどのように作用し合うことで発生しているのか、それぞれのアクターの利益、理念はどのようなものなのか、どれくらいの人が困っているのか、など現状の問題の本質まで深く理解し、今後それをどう変えていく必要があり、そのためには何が必要で、自分はその変化にどう関わっていくべきで、そのために今の自分に何が足りないのか、というところまで考えることができている人だと思います。AO入試を受験したときの私は、その最初の段階すら足りていませんでした。もちろん当時は深く理解している気になっていましたが、思い返すとまったくそうではなかったです」

東進模擬試験は最下位のE判定

――いつから一般選抜入試の勉強を始めましたか?

「本格的にスタートさせたのは11月からです。同じ月に私が通っている公立高校の校舎内で東進模擬試験を受けたのですが、慶大総合政策学部の合否可能性は最下位の“E判定”でした」

――それは大変ショックだったのでは?

「自分の興味のある論文は読んでいましたが、英文法とか英単語とか、そういう勉強はしていなかったので、妥当な結果だったのかな。でも、もし、そこでよい判定が出てしまっていたら、油断しちゃったかもしれない。本当に出遅れてしまったし、入試まで約4か月しか残っていなかったので『とにかくやるしかない!』とAO入試失敗以降は毎日、毎日、勉強でした。朝5時に起きて、学校が終わった後は塾に行き、夜11時就寝といったサイクルでした」

――E判定を跳ね返しての合格。どのようにしてモチベーションを上げましたか?

「部屋にホワイトボードを置いて、自分が解いた過去問の成績と過去の合格最低点を記入し比べるようにしました。自分の成長を常に見えるところに記録することが大切だと感じました」

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