模試のE判定から4か月で慶大合格 元ミス・ワールド日本代表・世良マリカの“逆転劇”

合格の決め手となった英単語帳。毎日全部に目を通した
合格の決め手となった英単語帳。毎日全部に目を通した

英単語4500個毎日復習、英字誌「TIME」も読破

――入試科目は?

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「大きく分けて2つ。1つは『数学または情報』『外国語』『数学および外国語』、この3つの中から1つを選択。あとは発想や論理的構成、表現などの総合的能力を問う小論文です。『外国語』は英語を選びました。家庭内は全部日本語で、英語を日常的に使うことはまったくありません。英語で会話することはある程度できますが、英文法はすごく苦手でした」

――英語の勉強はどんな工夫をしましたか?

「総合政策学部の英語の問題は、1000字、700字、700字といった長文が3つ出て、穴埋めと内容一致を問われます。長文読解対策としてとにかく毎日英語の文章をたくさん読みました。過去問を読んだり電車に乗っている時は英字誌の『TIME』を読んだり。ただ、いちばん時間を割いたのは英単語です。4500個掲載されている『Database4500』を1単語につき2秒のスピードで読んで1周するという作業を毎日3~4時間かけて繰り返しました。1つの単語を1時間かけて覚えるより、回数を増やした方が覚えやすいという記事を読んだことがあったので、実行しました。それでも単語は忘れていくので、机の前の壁に英単語と意味を書いたメモを貼り付け、覚えたものからはがしていくということもしました。どうしても覚えられない単語は、例文ごと覚えるようにしていました」

小論文対策は社会問題と真剣に向き合うこと

――小論文対策は?

「とにかく過去の問題をたくさん解くようにしましたが、それは受験の対策というより、さまざまな社会問題と真剣に向き合うためです。過去問を通しあらゆる分野の社会問題について考えさせられ、自分の中で今の社会像が作られていきました。合わせて、本をたくさん読みました。新聞もまめに読んだほうがいいと思いました。すべての分野は不可能ですが、自分の興味のある分野は論文を何本も読んで理解するよう努めました」

――今年はどんな問題でしたか?

「ジェンダー、貿易、待機児童に関する問題が出ました。回答するためにはただ文章を書くだけではなく図を書いたり、資料の分析がすごく大事になってくる。もちろん、私が分かっているのはまだまだ狭い範囲ですし、小論文試験もいつもよりできたという感覚ではなかったですけど、今まで自分が勉強してきたことをもとにちゃんと自分の意見は書けたかなと思います。そう考えると一般受験を経験できて良かったと思います」

――小論文で気を付けたことは?

「時間配分がすごく大事。どんなにいい案が頭に浮かんでも時間内に書き切らないといけないので気を付けました。あとは、大学の入試問題となると難しい単語を使って難しい文章を書かなきゃ、と思いがちですが、資料にある言葉をそのまま引っ張ってくるのではなく、自分の頭の中で考えたことを素直に書くことが大事。それでうまく書けなかったら、その分野に関する知識が足りなかったということです」

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