海老蔵、市川ぼたん&堀越勸玄の“親子共演”は「いち俳優、いち女優として接した」
「変化を求めた一人のカリスマが昇りつめていく」
続けて、「義元にはもちろん勝つつもりで挑むのですが、その強い思いの結果、勝ってしまったのだと思います。そしてこの勝利は“勝った”ということだけではなく、時代が変わる瞬間を作った、はじめて次の時代を背負うことを体感したシーン。彼がずっと望んでいたことでそれを実際やったことで、すごく歴史が動いた瞬間だと思います。あの瞬間に、冷静になることを知るというか、ひとつ大人になって、ものすごくわずかな数秒もない刹那に信長が成長する、そういう大事なシーンでもあったし、そういう表現をしたつもりです」と歴史観についても明かした。
また、本作では“親子共演”が実現。信長の少年期・吉法師役を堀越勸玄が、濃姫の少女期・帰蝶役を市川ぼたんが演じる。親子3人が同じ映像作品で共演するのも初めてだ。海老蔵は「今回の出演は自分たちで決めさせました。プロデューサーにどうするか聞かれて“やります”と自分で言ったので、私は受け入れただけです。親と子ではなく、いち俳優さん、いち女優さんとして接したと思っています」と振り返った。
視聴者に向けて、「今の時代に必要なヒントをこの『桶狭間』という作品の中の織田信長は持っていると思います。生きるということとか、さまざまなことが起こる世の中でどうあるべきかだとか、そういうヒントがこの人の生き方の中にはあるなと思います。織田信長、今川義元、斎藤道三、木下藤吉郎、濃姫……。彼らが生きてきた歴史の中で、信長という、変化を求めた一人のカリスマが昇りつめていく。その姿は、変化が必要とされている今の世の中でも何かの役に立つのではないかと思います」と語りかけた。
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【写真】戦国時代の寵児となった信長像を熱演…市川海老蔵の別カット