松山ケンイチ、「うそがバレる」 弱いボクサー演じるために2年間役作り

俳優の松山ケンイチが主演する映画「BLUE/ブルー」(吉田恵輔監督)の完成報告イベントが17日、東京・千代田区富士見の神楽座で行われ、松山、木村文乃、東出昌大、柄本時生の主要キャストが登壇した。映画の完成後、キャスト、監督がそろって登壇するイベントは、今回が初めて。

完成報告イベントに登場した松山ケンイチ【写真:ENCOUNT編集部】
完成報告イベントに登場した松山ケンイチ【写真:ENCOUNT編集部】

東出昌大「見劣りしないように鍛えてやりました」

 俳優の松山ケンイチが主演する映画「BLUE/ブルー」(吉田恵輔監督)の完成報告イベントが17日、東京・千代田区富士見の神楽座で行われ、松山、木村文乃、東出昌大、柄本時生の主要キャストが登壇した。映画の完成後、キャスト、監督がそろって登壇するイベントは、今回が初めて。

 本作は「ヒメアノ~ル」(2016)、「犬猿」(18)の吉田監督が30年以上続けてきたボクシングを題材に、自ら脚本。成功が約束されていなくとも、努力を尽くす3人のボクサーの熱い生き様を描く。

 情熱はあっても才能がない、試合には勝てない主人公・瓜田を熱演した松山は「弱かったですね。普通のボクシング映画は再起していく姿が感動的ですが、この映画では再起しません! 2勝13敗。でも、負け続けたこそ得られたものがある気がします。人に対して、やさしいキャラクターになっていると思います」と話した。

 2年間、ボクシングに取り組んだが、「もともと俳優がボクサーをやるのは難しいこと。うそがバレる。一生懸命、監督の演出に耐える準備をしてきた。撮影のスケジュールが延びたこともあるが、2年くらい練習させていただきました。瓜田はジムのトレーナーでもあるので、ジムの主感を出すには必要な時間だったと思います」と振り返った。

 一方、同じジムに所属する、強さと才能を合わせ持つ後輩・小川役の東出は「日本タイトル直前のボクサー役だったので、監督の相手ボクサー役のキャスティングが本気だった。見劣りしないように鍛えてやりました」。新人・楢崎役の柄本は、松山から柄本がボクシングをやっているとの情報を仕入れてキャスティングされたそうで、「(ボクシングは)運動不足解消で始めました。痛いのは嫌いですが、男の子なので、格闘技には興味はあった。女の子を振り向かせたいためにボクシングをやるのは分かる。僕は前のめりにはならないタイプだが、初めて一つのことをちゃんとやれた気がする」と話した。

次のページへ (2/3) 柄本時生「ひとりカラオケに行けるようになった」
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください