【プロレスこの一年 ♯36】長州と橋本の「タココラ問答」小橋がGHC初戴冠 高山が二冠王に 2003年のプロレス
サスケが史上初の覆面議員に
この年、全日本の武藤敬司と橋本真也のZEROーONEが接近。全日本のチャンピオンカーニバルで小島聡が優勝するなど、元新日本の選手が多くの話題を作っていった。
全日本1・23武道館で三冠ヘビー級王座がグレート・ムタから橋本に移動し、全日本の至宝が他団体に流出。6・13名古屋では、小島が橋本の三冠王座に挑戦した。ZEROーONE7・6両国では橋本&小川直也のOH砲が全日本の武藤&川田利明組を迎撃し、勝利をおさめた。橋本と川田はこれが初対決だったが、橋本が右肩を脱臼し欠場となってしまう。
年末の両国大会を前にした11月18日、橋本が道場で会見。ここにWJの長州が乱入し、「タココラ問答」と言われる押し問答が展開された。これを機に橋本と長州は12・14両国で一騎打ち、橋本が長州をレフェリーストップで破り、小川は初対戦の川田と両者KOの引き分けに終わった。
ウルティモ・ドラゴンがメキシコで開校し日本に逆輸入したプロレス学校、闘龍門。99年1月から日本で興行を行うようになり、この年の5月6日には後楽園でドラゴンVSCIMAの師弟対決が実現した。試合は弟子のCIMAが師匠超えを果たすとともに、UDG王座を防衛。敗れたドラゴンは、アメリカWWE入りを果たすことになる。
WWE日本公演にそのドラゴンが凱旋。7・17&18横浜アリーナにはドラゴンのほか、TAJIRI、FUNAKIの日本人スーパースターも登場した。また、カート・アングル、ブロック・レスナー、ジョン・シナの初来日も話題を呼んだ。
9月21日の大田区体育館には、80年代前半に全国的ブームとなった初代タイガーマスクがザ・マスク・オブ・タイガーとして、ザ・グレート・サスケを相手にプロレスカムバック。サスケは4月13日、岩手県議会議員当選。史上初の覆面議員が誕生したのもこの年の出来事だった。(文中敬称略)