これが私の“アイドルの形” STU48谷口茉妃菜、4年の月日で見えた自分の方向性

「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」では歌でもアピール【写真:(C)TBS】
「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」では歌でもアピール【写真:(C)TBS】

グループで必要とされる存在を目指して、「自分にしかできないこと」を追求

 さらに、20年10月に開催された「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」では、審査員推薦枠で初の決勝大会に進出。今年2月17日にリリースされたSTU48の6thシングル「独り言で語るくらいなら」のカップリング曲「そして僕は僕じゃなくなる」の歌唱メンバー6人に名を連ね、ソロパートで持ち前の表現力を披露している。

「ソロパートは人数が多いグループの中ではなかなかないし、歌唱力No.1決定戦の決勝大会に出て自分でつかめたもの。楽曲という形でファンの方に恩返しできて、すごくうれしいです。自分のパートを歌う時にいろんな感情がこみ上げてきたので、それを感じ取っていただけたら。演技にしても、歌にしても、好きな分野でいまひとつ結果を残せなくて、自信を持てませんでしたが、(20年は)自分の殻を一つ破ることができたと思います」

 STU48メンバーの兵頭葵が20年の「谷口茉妃菜 生誕祭」で送った手紙によれば、谷口は「選抜に入ることがすべてじゃないし、自分が今できることを一生懸命したらいい」と考えを口にしていたという。選抜入り、センター、個人での仕事……。アイドルの形は人それぞれで、100%の正解は存在しない。だからこそ、“自分らしさ”を大事にしたいと思うようになったと明かす。

「私も選抜を目標にしてきました。ずっと選抜で頑張っているメンバーを見てすごく憧れもあるし、すごいなと尊敬する部分が多いです。ただ、4年間活動してきて、目指しても簡単に立てる場所じゃないというのも感じました。だからこそ、STU48にいるにあたって、何が一番大切なんだろうと考えた時に、たとえ選抜に入っていなくても、『この子必要だな』と思ってもらえることが大事だなって。私は徳島県出身で徳島県の良さを一番発信できる立場なので、自分にしかできないこと、みなさんのために何かしたいと強く思う気持ちを意識するようになりました。『とくしまLOVEサポーター』のお仕事はその一つ。私が好きなことを楽しんで、それがまた結果につながれば、ファンの方にも喜んでいただけると思います。いろんなことに挑戦して、自分の人間力を上げていきたいです」

 どちらかと言えば、不器用かもしれない。それでも、それを含めて谷口らしさだ。メンバーやファンから愛され、人の心を優しく照らせる彼女はすでに、STU48に欠かせない存在。そして、これからもマイペースに、自分なりのアイドル道を歩んでいく。

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