仲本工事、コロナ禍だからこそ“笑い”を届ける思い 「天国の志村も思っているはず」
日本だけでなく世界にも衝撃が走った2020年3月29日から間もなく1年になる。ザ・ドリフターズの志村けんさんが新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった日だ。一周忌を前にメンバーの仲本工事に、志村さんへの思い、今、ドリフとして考えることや新型コロナウイルス禍で頑張る人たちへの思いを聞いた。
志村けんさんが旅立って間もなく1年 ドリフのメンバーとしての思い
日本だけでなく世界にも衝撃が走った2020年3月29日から間もなく1年になる。ザ・ドリフターズの志村けんさんが新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった日だ。一周忌を前にメンバーの仲本工事に、志村さんへの思い、今、ドリフとして考えることや新型コロナウイルス禍で頑張る人たちへの思いを聞いた。(取材・文=中野由喜)
「順番からいくとブーたん(高木ブー)で、次が俺で、加藤茶で、志村という順番だと思っていたのが、一番年下の志村があんなことになって、びっくりしたというか言葉になりませんでしたね。あの日は電話で旅立ったことを聞き、『うそ』というのが最初。信じられない、どうして、という思いでした」
3か月、4か月たって、だんだんと実感がわいてきたという。志村さんがどういう存在だったかを尋ねるとなつかしそうに教えてくれた。
「いかりや(長介)さんに、こき使われる会社員ですよ。志村に限らず、みんなそうだから。標的はみんな、いかりやさん。メンバーみんなに説教するから標的はみんな、いかりやさんに向かっていました。だから、いかりやさんを共通の標的にする同士みたいなものですよね」
コロナ禍の厳しい生活はいつまで続くのか。見えない人類の敵である新型コロナウイルスに対する気持ちも聞いた。
「全国民が、世界中が迷惑している。これを乗り越えていかないと次がないわけです。だから、世界中のみんなが助け合い、励まし合って乗り切っていかなければならないと思う。それに対して頑張っていける状況をつくるのも大切」