イクメン「デスマッチ戦士」が娘の先生をコブラツイストで締め…職業講習でプロレスラー紹介

「デスマッチ戦士」宮本裕向。蛍光灯、画鋲、コンクリートブロック、椅子、机など、あらゆる凶器に体ごと突っ込こんでいき、ラダーから飛び降りるなど、命知らずのファイトが得意だ。地元・広島ではヤンキーとしても知られている。

蛍光灯にたたきつけられる宮本裕向 その全身は傷だらけだ【撮影:柴田惣一】
蛍光灯にたたきつけられる宮本裕向 その全身は傷だらけだ【撮影:柴田惣一】

小学校で職業勉強の講習に臨み、先生たちからも合格点

「デスマッチ戦士」宮本裕向。蛍光灯、画鋲、コンクリートブロック、椅子、机など、あらゆる凶器に体ごと突っ込こんでいき、ラダーから飛び降りるなど、命知らずのファイトが得意だ。地元・広島ではヤンキーとしても知られている。

 その一方、小学生6年生、4年生の2人の娘を持つイクメンでもある。プロレスラーは特殊な職業であり、巡業などで家を空けることも多いが、普段からきちんと子どもに向かい合っている。決してベタベタに甘やかすことなく、時には優しく、時には厳しく「あいさつとお礼はきちんとする」「ダメなものはダメ」という一本筋の通ったスタンスを通している。子どもたちも「パパ大好き」と良好な親子関係を築いている。

 先日、2人の子どもが通う東京・新宿区の小学校で職業勉強の講習に臨んだ。教室ではなく体育館が用意されており、ステージとセーフティーマットも活用。言葉に加えて、動きを取り入れるプロレス流を採用し、十八番のムーンサルトプレスを披露すると、大声を上げることを禁じられている子どもたちから、思わず驚きの声が上がった。先生をコブラツイストで締め上げると、悲鳴と拍手で大喜び。反応は上々だった。先生たちからも合格点をいただいたという。

「子どもは話だけだと、すぐ飽きちゃう。動きがあると注目するので、そういうことも考えた」と、さすがイクメンらしく子ども心をわかっている。ただ、時代もあって、子どもたちとの記念撮影は禁止。「それだけが残念だった」と振り返る。

 何かと難しい時期に、学校サイドがプロレスラーを職業勉強のテーマに取り上げてくれたのは、宮本ならずともうれしい限り。日頃から、学校行事に積極的に参加しており、宮本家での躾が認められたことに他ならない。

これまでも、横浜市の高校で講演しているが、小学生を相手にするのは初めてだった。質問にも答えたが、真剣な顔でメモを取る姿に、新鮮な気持ちになったという。

「プロレスラーの経験が必要とされるのなら、これからもどんどん協力したい。自分もすごくいい刺激になった。これで興味を持って、観戦に来てくれたらうれしいし、自分を見てプロレスラーになりたいと思う子がいたら素敵なこと!」と声を弾ませる。

 子どもの頃の記憶は強烈に残る。この日の宮本の言葉、動きは小学生たちの心に残ったはず。傷だらけの体で頑張る姿、華麗に宙を舞うムーンサルト。いずれにせよ、貴重な経験を与えたことは間違いない。何より、娘の前で格好いい姿を披露できたのが、パパとしては誇らしいだろう。

 デスマッチファイターのプライドが、ますます輝きを増した小学校での講習会。宮本のファイトに、これまで以上に勢いが増している。

次のページへ (2/2) 【写真】「デスマッチ戦士」の異名…リングを離れた宮本裕向は優しい笑顔
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