ビジネス書日本一に「シン・ニホン」 コロナ禍での特別賞は「人は話し方が9割」

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」授賞式が16日行われ、「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」(安宅和人/ニューズピックス)が総合グランプリと政治・経済部門賞をW受賞した。

グランプリ受賞の安宅和人氏(右)【写真:ENCOUNT編集部】
グランプリ受賞の安宅和人氏(右)【写真:ENCOUNT編集部】

読者の一般投票によって決まるビジネス書の年間アワード

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」授賞式が16日行われ、「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」(安宅和人/ニューズピックス)が総合グランプリと政治・経済部門賞をW受賞した。

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「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」は、「ビジネス書における有益性を評価できるのは読者である」というコンセプトのもと、一般投票によって決まるビジネス書の年間アワード。6回目を迎える今年は、過去最多となる119冊のエントリーが59社の出版社から寄せられ、イノベーション、マネジメント、政治・経済、自己啓発、リベラルアーツ、ビジネス実務の6部門で表彰が行われた。

 2冠に輝いた「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」著者の安宅和人氏は、「日本が苦しんでいる状況のなか、ある種の停滞や諦めはバカげている。現実を直視すれば我々には相当の希望がある」と同書に込めたメッセージを熱弁。教育の重要性について質問を受けると「今あるものを拡大するのではなく、新しいことを仕掛けていく人が重要。データ分析は読み書きそろばんと同じように小さいうちからやっていくべき。日本は米中という二大国のつなぎでありブリッジ。英語、中国語は道具として必要になってくる」と具体例を挙げて話した。

 また今年は「コロナ禍を支えたビジネス書」として、「人は話し方が9割」(永松茂久/すばる舎)が特別賞を受賞。著者の永松茂久氏は「コロナになって人と人との触れ合いが断絶され、もうコミュニケーションや話し方はダメかなと思ったら、2月、3月になって逆に数字が伸びた。意外とオンラインの方がコミュニケーション力が必要なことと、自分と向き合う時間が増え、この時期に話し方を見直そうという人にハマったのかな」と受賞の喜びを語った。

次のページへ (2/2) 【写真】特別賞を受賞した「人は話し方が9割」の著者・永松茂久氏
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