コロナ経験の住吉美紀 医療従事者に恩返しのチャリティー開始「つながりと共感を大事に」

昨年4月に新型コロナウイルスに感染し闘病経験のあるフリーアナウンサーの住吉美紀が、医療従事者に恩返しをしたいとチャリティー活動を始めた。罹患(りかん)当時の自身の肺と完治後の肺のCT画像をあしらった「内臓Tシャツ」などを発表し、収益として入るデザイン料を医療従事者のために役立てるという。また、コロナ禍では人のつながりが重要だとし、「つながりを感じられるオンラインクラブ」創設も明かした。

内臓Tシャツを自ら着て紹介する住吉美紀【写真:本人提供】
内臓Tシャツを自ら着て紹介する住吉美紀【写真:本人提供】

何かしたいというみんなの気持ちを集めてできること

 昨年4月に新型コロナウイルスに感染し闘病経験のあるフリーアナウンサーの住吉美紀が、医療従事者に恩返しをしたいとチャリティー活動に取り組んでいる。罹患(りかん)当時の自身の肺と完治後の肺のCT画像をあしらった「内臓Tシャツ」などを発表し、収益として入るデザイン料を医療従事者のために役立てるという。また、コロナ禍では人のつながりが重要だとし、「つながりを感じられるオンラインクラブ」創設も明かした。(取材・文=中野由喜)

「昨年秋にある新聞で5日間に渡って私の罹患体験を紹介していただく機会があり、私の顔写真が載らず、罹患時の肺のCT画像だけが掲載された日がありました。その時、私がパーソナリティーを務めるTOKYO FM『Blue Ocean』(月~金曜、午前9時)のスタッフが内臓Tシャツを作ったらと冗談めかし、番組でその話をしたらリスナーから『欲しい、買います』という反響があったんです」

 その時は笑い話のままだったが、その後12月に、罹患時の肺と完治後の肺のCT画像を並べてインスタに掲載したら「内臓Tシャツはまだですか」とファンの声があり、動きだしたという。

「やりたくてもできないことがたくさんあるこのコロナ禍の時期は特に、やると言ったことをやり通すことは大事なのではと考えました。報道などで医療従事者の方や病院の逼迫(ひっぱく)状況を感じ、何かしたいというみんなの気持ちを集めてできることはないか、とも思っていました。そこで内臓Tシャツの販売数に応じて入るデザイン料をプールして、微力ながらもコロナ病棟に寄付するのはどうかとひらめきました。今、物理的に集まれない状況もある中、何かをみんなで一緒にやっているという感覚も味わいたいと」

次のページへ (2/3) 実は体力がなかなか戻らない感じもあった
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