池田優斗、「青のSP」と「ここは今から倫理です。」で真逆の役熱演 「認め合うことが大切」

俳優の池田優斗が現在放送中のフジテレビ系「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(毎週火曜、午後9時)とNHK「ここは今から倫理です。」(毎週土曜、午後11時30分)で真逆の役を体当たりで熱演している。いじめる役といじめられる役。いったいどう演じ分けたのか? 15歳にしてすでに大物の風格が漂う池田を直撃した。

真逆の役を体当たりで熱演した池田優斗
真逆の役を体当たりで熱演した池田優斗

若い世代が何に悩んでいるのか知ってほしい

――警察官×学園エンターテインメントという異色のドラマ「青のSP(スクールポリス)」では授業中に騒ぐやんちゃな中学3年生・西田雄一を演じてますね。

「問題児ですが、友達思いでひょうきんな一面もあります。動画をさらされた友達を守ろうとするシーンではぼく自身の怒りを素直に出しました。9日放送の第5話は、男子バスケ部の部員をいじめるストーリー。学校の現場で起きているSNSのトラブルやいじめがリアルに描かれていました。若い世代が何に悩んでいるのか、社会の現実を知ってもらいたいと思いながら演じました」

――「ここは今から倫理です。」では元いじめられっ子の地味でビビりの高校3年生・谷口恭一役。

 「このドラマは原作のコミックがあるので、原作ファンのイメージを壊さないよう鏡を見たり動画を撮ったりして研究しました。かわいいしぐさを振りまくところや声に変化をつけるために、恭一の心の中を表現しようと頑張りました」

演技を通して“いじめ”をなくしていきたい

――“いじめ”というテーマに挑んだ感想を聞かせてください。

「ぼくが通っている学校ではいじめの問題はないのですが、報道を見ると大きな問題だと思いますし、完全になくせるものでもない。でも、役者の1人としてこういう問題を伝えていくことによって、いじめを受けている人の気持ちを伝え、いじめがなくなっていったらいいな、と思います」

――「青のSP」で描かれているクラスには海外にルーツを持つ学生も出てきます。

「アレン徳永を演じている川村ジーモン凜一朗くんとは撮影の合間に一緒にいることがすごく多くてぼくに英語を教えてくれたり、外国の文化とか日本語と英語では物事への感じ方も違うんだな、ということを気付かされます。言語や文化がお互い違うということをいい意味で認め合うことが大切だな、と思います」

――今回のドラマに出演して俳優として何か変化があった?

「どちらかと言うとそれまで保守的で、演技についても『こうすればいいんじゃないかな』と考えたり悩むことがあったんですが、それが実行できなかった。でも、“やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいい”と考え直して、監督さんに自分のアイデアをバンバン提案するようになりました。はっちゃけ過ぎて、監督さんからNGが出ることもありましたが、役者としても人間としても成長できたのかな、とすごく感じています」

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