【気になる人】MV「僕が君の耳になる」が1000万回再生のパフォーマンスユニット「HANDSIGN」とは?

歌とストリートダンス、手話をミックスしたユニークなパフォーマンスユニット「HANDSIGN(ハンドサイン)」。TATSUさんと、SHINGOさんの男性2人組だ。彼らの作品「僕が君の耳になる」のミュージック・ビデオ(MV)のYouTube再生回数が、2021年1月26日、1000万回を突破し話題になっている。なぜこれほど注目を集めているのか。なぜ、彼らは手話を使っているのか。「HANDSIGN」のTATSUさんとSHINGOさんに聞いた。

「僕が君の耳になる」がロングランヒットのHANDSIGNさん【写真:山口比佐夫】
「僕が君の耳になる」がロングランヒットのHANDSIGNさん【写真:山口比佐夫】

MV「僕が君の耳になる」1000万回再生の秘密は?

 歌とストリートダンス、手話をミックスしたユニークなパフォーマンスユニット「HANDSIGN(ハンドサイン)」。TATSUさんと、SHINGOさんの男性2人組だ。彼らの作品「僕が君の耳になる」のミュージック・ビデオ(MV)のYouTube再生回数が、2021年1月26日、1000万回を突破し話題になっている。なぜこれほど注目を集めているのか。なぜ、彼らは手話を使っているのか。「HANDSIGN」のTATSUさんとSHINGOさんに聞いた。(取材・文=中野裕子)

――「僕が君の耳になる」はメジャーデビュー前の2017年にリリースした作品です。4年近くかけて1000万回再生なんてすごいですね。

SHINGO「最初は100万回を目指してスタートしたプロジェクトでした」
TATSU「その100万回は3週間ぐらいで達成できたんです。その後の伸びは少しずつだったんですけど、20年のコロナ禍の中で一気に500万回いきました」
SHINGO「やっとヒット曲をもつユニットの仲間入りができてうれしいです」

――ヒットの理由はどこにあるのでしょうか。

TATSU「ステイホームでYouTubeを見る方が増え、見た方がツイッターで『感動した』とかつぶやいたりしてくれて広がっていったんだと思います」
SHINGO「学校で講演とかをしていたので、若い子たちにどんどん広まったのがひとつの要因かなと思います。『僕が君の耳になる』は聞こえない女性と聞こえる男生のラブソングで、MVはドラマのようなストーリー仕立てなのですが、実話をもとにしていてオリジナリティーがあります。その“他にはない”という点で抜きんでたのだと思います」
TATSU「僕がダンスに手話をとり入れようとした最初のきっかけが、聞こえない女性と聞こえる男性が主人公の青春恋愛ドラマ『オレンジデイズ』(TBS系)を見て感動したこと。だから、そのときの僕の思いを伝えるにはストーリー仕立てにして発信したほうがいいのかな、と思ったんです」
SHINGO「その狙いがうまく当たりましたね」

――MVはキャストも豪華ですね。

TATSU「以前、舞台で手話をやっていらっしゃる足立梨花さん(28)をヒロインに、あと、昔、介護の仕事をしていたというみやぞんさん(35)を先生役に、とか、みなさんにダメ元でオファーさせていただいたら受けてくださって。」「
SHINGO「みやぞんさんの出演が決まったのは、撮影前日の夜10時でした」
TATSU「僕らは撮影当日の弁当の手配とかもやったんですよ。足立さんが牛タン好きだと聞いたので、牛タン屋やってる知り合いにお願いしたり、撮影日はみんなに温かいご飯を食べてもらおうと電子レンジを家から持参したり(笑)」
SHINGO「1000万回達成できて、スタッフやキャストのみなさん、そしてMVを見てくださった方々にお礼を伝えたいです」

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