戸塚祥太、松田悟志、冨岡健翔がエピソードを次々告白 「未来記の番人」会見全文

戸塚「『今の肉体で行ける?』って自分に問いかけまして…」

――それぞれ台本を読んで、ご自身の役どころをどのように受け止めているか。

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戸塚「僕が演じる千里丸は千里眼という特殊能力があることから、生まれてすぐに村から忌み嫌われてたり、両親と早くに死別したりしていて、そんな中拾っていただいたところでずっと仕えています。そういった自分の足元にずっと敷かれていたレールを走っていくのが千里眼の生き方なんですが、物語が進行するにつれて、自分の意思や志を持って生きてこなかったことで『俺は一体何者なんだ』『何をするために生まれてきたんだ』と自分で自分に問いかけるんです。もがき苦しみながらも自分の命を全うして生きていこうとする姿を表現できたらと思っています」

――表現という部分で、本格的な殺陣は初めて。

戸塚「初めてです。先輩方の舞台で刀を握らせてもらったり触らせていただいたことはありますけど……。台本を読んで、家の中で30分くらい動くのをやめました。殺陣のシーンがすごく散りばめられていて、『ちょっと戸塚、今の肉体で行ける?』って自分で自分に問いかけまして、『今のままじゃいけない』ってことになりました。なので、通販で木刀を買いまして。今日帰ったら届いているんじゃないかなと思います」

――松田さん、冨岡さんは。

松田「この原作小説を、これだけスマートに脚本に落とし込むことができるのかと。千里丸のせりふには、現代的で今の若者たちが使うような言葉が自然に盛り込まれていたりして、『すごい。こういう見せ方があるのか』と驚きました。僕自身が演じる士郎左が志や非常に強い思いを持って物事を妄信する姿は、現代ではなかなかないのかもしれないですけれど、こうした侍や武士、忍者という存在を描くときに非常に印象的だなと思うのは志を妄信している部分。士郎左は物語が始まったところから、非常に強い妄信をしているんです。『他のことをすべて捨ててでも、俺は志のためだったら千里丸だって殺しかねないぞ』という緊張感を常に持っている。この妄信している強さをどのように表現したらいいかなというのが、今一番課題に思っている部分です。そこをしっかり見せることが千里丸の素晴らしさを活かすことにもなるし、気合を込めて演じたい。目の前にそびえたつ高い山を見上げるような気持ちで挑んでいる最中です。(殺陣は)映像作品では経験があるんですが、舞台上での殺陣は今回が初めて。すぐに通販で木刀を購入したいです(笑)」

冨岡「今回、初めて妹(紅羽/惣田紗莉渚)がいる役ということで、関係性が楽しみです。僕が演じる巽という役は家族愛がとても強く、妹への愛情だったり、自分の命よりも妹を優先して考えたり、もう亡くなっている父との約束であったり、奉公先の泉屋への思いだったり、とても人情味にあふれる人だなというイメージがあります。今回で言うと、紅羽との家族の絆というものも見どころなのかなと思っていて、守る強さ、守る思いが巽の湧き出る力になって芝居の中にもあふれ出るものがあるのかなと思って、そこは特に突き詰めたい。僕も兄がいるんですが、個人的には『妹や弟がいたらな』と思うところはあったので、まさか今回お兄ちゃん役ができるということで……。巽はどちらかというとぺらぺらしゃべる方ではなく職人肌ですが、内に秘めた青い炎のようなものをきちんとお芝居で表現できたらと思っています」

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