秋葉原・池袋に続き「市ヶ谷を第三の聖地へ」 体験型アニメスポットの挑戦

秋葉原、池袋に続く、「市ヶ谷を第三のアニメの聖地へ」を掲げる施設の「東京アニメセンター in DNPプラザ」。日本が世界に誇るアニメのコンテンツに、印刷や映像の最新技術を融合させ、独自の企画展を展開。サービスの「コト消費」が注目を集める中で、多彩な体験型イベントを通し、コンテンツの魅力をより広く発信していく狙いだ。2周年を迎えたばかりの新たなアニメスポットを探った。

DNPの最新技術「透明スクリーン」でお出迎え
DNPの最新技術「透明スクリーン」でお出迎え

「東京アニメセンター in DNPプラザ」 印刷・映像の最新技術を融合させたオリジナル企画展で“進化”続ける

 秋葉原、池袋に続く、「市ヶ谷を第三のアニメの聖地へ」を掲げる施設の「東京アニメセンター in DNPプラザ」。日本が世界に誇るアニメのコンテンツに、印刷や映像の最新技術を融合させ、独自の企画展を展開。サービスの「コト消費」が注目を集める中で、多彩な体験型イベントを通し、コンテンツの魅力をより広く発信していく狙いだ。2周年を迎えたばかりの新たなアニメスポットを探った。

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 東京アニメセンター in DNPプラザは、秋葉原から市ヶ谷の地に移転して2017年10月にリニューアルオープン。日本動画協会(AJA)と大日本印刷株式会社(DNP)が共同運営している施設で、DNPのクリエイター共創サービス「FUN’S PROJECT」として重要なサービスを担っている。

 地下鉄・JRの市ヶ谷駅からほど近くにある「DNPプラザ」ビルの中に、東京アニメセンター in DNPプラザが展開されており、地下に降りると入り口で出迎えてくれるのが、FUN’S PROJECTの公式キャラクター「ファンズちゃん」。透明なディスプレイに映し出され、元気いっぱいに話しかけてくれる。これは特殊光学レンズをスクリーンに用いることで、スクリーンの透明さを保ちながらも明るい映像を投影できる「透明スクリーン」というDNP最新技術も導入されている。

1階のカフェでは企画展と連動したコラボメニューを用意
1階のカフェでは企画展と連動したコラボメニューを用意

 施設の大きな特徴が、アニメ作品を中心に表現する企画展だ。地下1階の250平方メートル程度のエリアで、月1回のペースでこれまで25回開催(今回の「オールアイカツ!ミュージアム」で26回目)。過去に、「タツノコプロコレクション2017」や「ボンズ20周年記念展」を行った。また、業界発展への視点も忘れない。「君の名は。」や「進撃の巨人」など人気アニメの制作スタジオが参加した「アニメスタジオミーティングvol.2」と題した今年11月の展示では、アニメ業界を志す人に向けて制作の現場を紹介するコーナーを設けた。

 今夏に「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズを取り上げた展示では、印刷・情報技術を活用して開発した美術鑑賞システム「みどころルーペ」を導入し、デジタルルーペで絵の細部を拡大して鑑賞体験ができる展示も盛り込まれた。

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