予想を裏切る展開が話題「フォローされたら終わり」 ヒロイン小川紗良インタビュー

役者、映画監督、文筆業。そんな“三足のわらじ”を履く気鋭の女優がいる。小川紗良(23)だ。AbemaTVで放送中のオリジナルドラマ「フォローされたら終わり」(毎週日曜午後10時)でヒロイン・青柳ゆま役を演じ、話題を集めている。「ものづくり」への愛着とこだわりを持ち、1980、90年代のドラマやアニメから温故知新を学ぶ若きクリエイターに、“スマホ時代”ならではの演技観や役作りについて聞いた。

役者、映画監督、文筆業をこなす女優の小川紗良【写真:山口比佐夫】
役者、映画監督、文筆業をこなす女優の小川紗良【写真:山口比佐夫】

役者、映画監督、文筆業…“三足のわらじ” の才色兼備 1980、90年代ドラマ演出は「1周回って新しい」

 役者、映画監督、文筆業。そんな“三足のわらじ”を履く気鋭の女優がいる。小川紗良(23)だ。AbemaTVで放送中のオリジナルドラマ「フォローされたら終わり」(毎週日曜午後10時)でヒロイン・青柳ゆま役を演じ、話題を集めている。「ものづくり」への愛着とこだわりを持ち、1980、90年代のドラマやアニメから温故知新を学ぶ若きクリエイターに、“スマホ時代”ならではの演技観や役作りについて聞いた。

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――ドラマ「フォローされたら終わり」は、SNSをめぐるサスペンスで、スリリングな展開が特徴です。

「私たちも途中まで展開の予想が付かないまま撮影していて、途中で最後の台本をいただいたのですけど、現場でみんなで読んで、『えーっ』と言って。こんなことになっちゃうの?というぐらい予想が付かず、驚きながら演じていました。加速が止まらないドラマです」

――ヒロインのゆまは、ネットで住所を特定される被害にも巻き込まれます。現実にも通じるような恐怖感もある中で、どう演じていましたか。

「私はSNS世代であり、高校生の頃からSNSが普通に周囲にありました。このドラマほどの事件ではないにしても、小さなトラブルやちょっと怖いなということは、みんなの身近にもあると思うんですよ。そういう意味ですごくリアルで、等身大のドラマ。実際に世の中で起こったような事件もドラマに反映されていて、面白いなと思いながらやっていました」

――主演の岡田健史さんをはじめ出演者も同じ20代。SNSは身近ですが、怖さも知るといったところですか。

「そうですね、みんなSNS世代ですし。怖さもありつつ、やっぱり便利さも感じつつ。SNSの良い面もわかっているので、本当に表裏一体だなと思っています」

――放送のたびにSNS上で、ストーリーの読み解きや“犯人予想”が話題になるそうですね。

「視聴者の方が毎週毎週、すごく考察をしてくださっていて。ドラマの考察キャンペーンなどをやっているんですけど、それ以上に視聴者の方の熱がすごいです。『今度はこっちが怪しく見えてきた』とか。私たちはAbemaTVの放送中のコメント機能も見ながら楽しんでいるんですけど、ラストスパートになってくると考察が大荒れすると思います(笑)」

――今回のドラマを経験して演技面のプラスになったことはありますか。

「このドラマはスマホを持つシーンがすごく多いです。今までやってきたドラマと一番違うのはそこかなと思っています。スマホを操作する際の指や手元、それに、スマホを見ている時の表情を撮るカットがものすごく多くて。部屋の中でスマホを見るシーンを、5回連続で衣装を変えながら撮ることもありました。これは現代だからこそだなと思います」

――ただ画面を見ているだけだと、止まったままの姿になってしまいます。

「リアルでやると、たぶん動かないですよね。ドラマなので、どうやって見せたらいいのだろうかと一番考えました。手の仕草とか、画面を見ている顔の微妙な変化とか……。現在ならではの細かいお芝居のスキルというのを自分なりに考えながら演じていました」

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