田中圭「人を好きになるきっかけは興味」主演映画で花屋のモテモテ店主役に挑戦
映画「mellow メロウ」の完成披露試写会が12月10日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の田中圭(35)、岡崎紗絵(24)、志田彩良(20)、松木エレナ(16)、今泉力哉監督(38)が登壇した。
映画「mellow メロウ」完成披露試写会
映画「mellow メロウ」の完成披露試写会が12月10日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の田中圭(35)、岡崎紗絵(24)、志田彩良(20)、松木エレナ(16)、今泉力哉監督(38)が登壇した。
本作は「パンとバスと2度目のハツコイ」、「愛がなんだ」など、オリジナリティー溢れる世界観でファンを魅了する恋愛映画の旗手、今泉監督の最新作。街で一番オシャレな花屋「mellow」の店主(田中)と廃業寸前のラーメン屋を営む女主人(岡崎)を中心にした恋模様を描く群像劇だ。
田中は「円熟」という意味の題名に引っ掛けて、「完成披露試写会で、メロウな皆さんと一緒になり、メロウな気持ちです」と挨拶。岡崎は「田中さんは初日からフランクに接してくれたので、現場でもリラックスしていられた」と撮影時のエピソードを語った。「パンバス」に続き、2作目の今泉監督作品となる志田は「パンバスも今回も優しい方しかいなかった。監督はどんな役にも平等に愛情を注いでくれる」と語った。映画初出演の松木は「初めてのことだらけで、最初は不安でしたが、スタッフ、キャストの皆さんの笑顔を見て、『うまくできるかも』と思えるようになりました」と真面目なコメントが続くと、田中は「めっちゃ、うまいこと言うね。反省しました」と我が身を振り返っていた。
今泉監督との初タッグに田中は「普通の人が見過ごすような小っさい気持ちを寄せ集めている。今泉監督はどういう人なのかと思ったら、こんな人だった。監督の言うことを忠実にやろうと思った」と語り、花屋という職業については「はさみで花を切るだけでも難しい。花束も作る人にはセンスが必要。これまで花を贈る機会はほとんどなかったけど、母が亡くなって、花束を供えるようになってから、誰かを思いながら、花束を作ることを体感できた。クランクアップでも、お花を頂くことはあったが、皆さんはそういう気持ちで贈ってくれたんだなと思いました」と話していた。
役では、いろんな女性からモテる役だったが、「若い女の子たちがキラキラした、好きという気持ちで見つめてくる。演技中はもちろん大丈夫だったけども、演技が終わると、すぐに目を逸していた。そんな素敵な目でおっちゃんを見ないで(笑)。そんな頃もあったと思えるところが見どころの一つ」。最後は、「すごく温かい映画です。何度も噛みしめると、いろんなことが隠れている。自分も完成した後に気付くこともあった。何度も観てもらって、愛して欲しい。誰かに興味を持つことは大事。興味を持たない限り、他人でしかない。好きになるきっかけは興味だと思う」と最後は真面目に締めていた。
映画「mellow メロウ」は2020年1月17日、全国公開される。