2冠王・飯伏幸太が小学校5年生からの夢「プロレスを世界一の競技にする」第一歩を踏み出した

「神になった」IWGPヘビー級&同インターコンチネンタル2冠王・飯伏幸太が、ジェイ・ホワイトの挑戦を退け、新日本プロレス1・4、1・5東京ドーム2連戦を連勝で終えた。

激闘直後、SANADA(右)の挑戦表明を受けた飯伏幸太【写真:山口比佐夫】
激闘直後、SANADA(右)の挑戦表明を受けた飯伏幸太【写真:山口比佐夫】

無法ファイトに怒りの鉄槌 48分5秒死闘制す

「神になった」IWGPヘビー級&同インターコンチネンタル2冠王・飯伏幸太が、ジェイ・ホワイトの挑戦を退け、新日本プロレス1・4、1・5東京ドーム2連戦を連勝で終えた。

 1・5決戦でジェイを迎撃した飯伏。1・4決戦で内藤哲也から2本のベルトを奪ったばかりで、連日のメインイベント登場となった。

 ジェイには、昨年11・7大阪大会で苦杯をなめさせられた。飯伏がG1優勝で勝ち取った「2冠王座挑戦権利書」をロープに足を乗せた疑惑のフォールで奪われているのだ。

 この日も、悪のインサイドワークに、セコンド・邪道の乱入に苦しめられた。一進一退の攻防が続いたが、飯伏のフェニックススプラッシュが見事にさく裂。フォールと思われたのに、邪道が介入だ。レフェリーが足を引っ張られ、リング上は無法地帯となってしまった。

 ジェイのブレードランナーにピンチに陥った飯伏だったが、カミゴェでジェイの後頭部を打ち抜いた。正調カミゴェでトドメを刺した。

 48分5秒の死闘を制した飯伏に、スペシャルシングルマッチで元2冠王者・EVILをムーンサルトプレスで打ち破ったSANADAが迫った。

「こんな時だからこそ、プロレス界の希望となるSANADAからの挑戦表明というギフト、受け取ってもらえますか」と紳士的に訴えた。

 大きくうなずいた飯伏は「最強(IWGPヘビー級)と、最高(同インターコンチネンタル)のベルトが2本、僕の手元にあります。SANADAさんと、もっと試合がしたい。よろしく」と受諾した。

 なおも「僕は逃げない。負けない。絶対に裏切らない。そして、本当の神になった」とマイクで絶叫。ファンの大拍手に応じた。

 控室に戻ると「この2本を一つにしたい。そして本当の夢を叶えたい。プロレスをどんどん広めるために、一つに統一したい。防衛回数も(新記録の)13を目指す」と表明した。

 小学校5年生から始めたプロレスごっこを含めて26年のキャリアを誇る飯伏。その間、常に頭にあった「プロレスを世界一の競技にしたい」という夢を実現させるための第一歩を踏み出した実感に、明るい笑みを爆発させた。

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