「小栗旬になれる」と思い飛び込んで10年、葉山奨之が語る“大人”との境目

俳優の葉山奨之が、読売テレビ制作のプラチナイト木曜ドラマF「江戸モアゼル」(7日スタート、毎週木曜・午後11時59分~)で、主演・岡田結実の相手役を務める。恋も仕事もモヤモヤ迷走中のフリーター青年、蔵地俊輔(葉山)の前に現れた江戸から来た美女・仙夏(岡田)が粋に解決していくハートフル・ラブ・コメディー。来年、俳優デビュー10年目を迎える葉山がその意気込みを語った。

インタビューに応じた葉山奨之【写真:舛元清香】
インタビューに応じた葉山奨之【写真:舛元清香】

7日スタートのドラマ「江戸モアゼル」で主演・岡田結実の相手役

 俳優の葉山奨之が、読売テレビ制作のプラチナイト木曜ドラマF「江戸モアゼル」(7日スタート、毎週木曜・午後11時59分~)で、主演・岡田結実の相手役を務める。恋も仕事もモヤモヤ迷走中のフリーター青年、蔵地俊輔(葉山)の前に現れた江戸から来た美女・仙夏(岡田)が粋に解決していくハートフル・ラブ・コメディー。来年、俳優デビュー10年目を迎える葉山がその意気込みを語った。

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――かなりぶっ飛んだ設定のお話ですが、台本を読んでの感想は?

「読む前はあまり想像ができなかったのですが、コメディータッチでギャグもあり、ぐっとくるものもあり、今まで味わったことのない感覚だなと思いました」

――原作は江戸キリエさんのコミックですが、ドラマは原作とは設定が違うようですね。演じる蔵地俊輔はどんな男ですか?

「令和の時代にいそうな今どきの青年です。いわゆる“ゆとり”で育ち、自分が何者なのかが分からないまま、日々を過ごしてきました。ただ、実はしっかりとした芯を持っているところもあって、共感できる部分がたくさんありました」

――実は大企業の社長の御曹司。でも、就職した会社が肌に合わず、3か月で退社。今は叔父の家に居候し、経営するカフェの店員として働いていますが、実はイラストレーターになる夢も持っている。

「昔と違って、この仕事で食べていくぞ! というような時代でもないので、仕事が合わないなと思ったら辞めて、違う仕事を探しているというのは今っぽい働き方です。自分の夢を言えないのもすごく分かります。僕も俳優をやりたいという気持ちを誰にも言えないまま過ごしてきました。いつこの話を切り出せばいいんだろうとは思うんですが、誰かに手を差し伸べてもらえないと、言えるタイミングがそもそもないんです」

――葉山さんはいつ、俳優になりたいと言えたんですか?

「僕が通っていた中学校は将来について熱心に教育するんです。友達も、将来やりたいことが決まっている人たちがいっぱいいて、僕だけが決まっていなかったんです。しいて言えば、“小栗旬が好き”というのがあって、僕自身は俳優になりたい、というより、“同じ事務所に入れば、小栗旬になれるんじゃないか”という気持ちで、今の事務所に応募したのがきっかけです。でも、当時のマネジャーさんから『あなたはどうしたいの? 小栗旬になりたいですと言っているだけじゃ、この世界は無理だよ』と言われて、ハッと気づかされました(笑)。そんな所からのスタートで、周りにたくさん救ってもらえて、今に至りますね」

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