乃木坂46・堀未央奈「自分の力でやっていきたい」 卒業後のビジョンとは

アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈が昨年11月、YouTubeで公開されたミュージックビデオ(MV)でグループ卒業を発表した。乃木坂46、アイドルとして活動する時間は、残りわずか。単独インタビューの後編では、センターというポジション、乃木坂46として過ごした時間、女優業への思いについて語ってもらった。

インタビューに応じた堀未央奈【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた堀未央奈【写真:荒川祐史】

乃木坂46で過ごした“青春”

 アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈が昨年11月、YouTubeで公開されたミュージックビデオ(MV)でグループ卒業を発表した。乃木坂46、アイドルとして活動する時間は、残りわずか。単独インタビューの後編では、センターというポジション、乃木坂46として過ごした時間、女優業への思いについて語ってもらった。

――表題曲の「僕は僕を好きになる」では、2列目の中央というポジションを務めました。ファンの間では、“裏センター”と呼ばれるポジションですが、グループ全体を見渡せる、このポジションだからこそ感じることもあったのではないでしょうか。

「2列目の中央は、『サヨナラの意味』(16作目のシングル)で齋藤飛鳥とシンメでやった以来だと思います。あの頃は、次世代メンバーと言っていただいた時期で、お姉さんメンバーに囲まれて、『頑張らなきゃ!』という気持ちでした」

――あの頃とは、また別の景色だと思います。

「今回は、私が周りを見回して、与田ちゃん(与田祐希)、桃子 (大園桃子)、美月(山下美月)、梅ちゃん(梅澤美波)、史緒里(久保史緒里)、後ろに4期生がいて、新鮮な気持ちでしたね。私もお姉さんになったんだと、時の流れを感じました。自分の感情にも変化があり、『サヨナラの意味』の時のように付いて行くのではなく、後輩メンバーと一緒に手を取って、『こうだよ』『ここを頑張ろうね』という立場になったと感じました。俯瞰的に乃木坂46を最後に見ることができて、気づくこともたくさんありました」

――26枚目のシングルでは、山下美月さんが初めてセンターを務めます。

「いろんなメンバーがセンターを経験することは、グループの強みになると思います。もちろん曲のイメージに合っている、全体のバランスも大事なのですが、センターを経験したメンバー自身も成長しますし、周りのメンバーもそのポジションに順応できていくと思うので。誰がセンターに来てもいいよね、と言ってもらえるようなグループになっていってほしいですね」

――堀さんはデビュー1年目に、7thシングル「バレッタ」でセンターに抜擢(ばってき)となりましたが、当時はどんな思いでセンターというポジションを務めましたか。

「センター発表の翌日から、先輩たちとの仕事が一気に増えて、CDのジャケット写真撮影、MV撮影、歌番組への出演、すべてが初めての経験だったので、プレッシャーもありました。センターはグループの顔なので、17歳ながら、どう振る舞うべきか、すごく考えました」

――グループに加入して約7年半、乃木坂46として活動した時間は、どんな時間でしたか。

「オーディションに合格して世界が変わり、青春時代をアイドルとして過ごして、20歳を迎えて大人の女性になりました。そういった節目を乃木坂のメンバーとして活動して、周りの環境が変わって行くことは、すごく不思議な体験でした。乃木坂46にいたから学べたこともたくさんありました。歌やダンスも、もともと経験がなくて、苦手意識もあったのですが、今では大好きです。MVでお芝居を経験して興味を持ち、挑戦したいことを見つけるきっかけになりました。ずっとアイドルになりたかったので、その夢を乃木坂46という素敵なグループでかなえられたことは、本当にラッキーだったと思っています」

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