永山瑛太、中村七之助から感じた“すごみ”とは「美意識、妖艶さ、美しさ」

俳優の永山瑛太が、2日に放送されるNHK正月時代劇「ライジング若冲(じゃくちゅう) ~天才かく覚醒せり~」(総合・BS4K、午後7時20分~)に歌舞伎俳優の中村七之助とともにW主演した。江戸時代の天才絵師・伊藤若冲(七之助)の謎に包まれた半生をドラマ化。瑛太は若冲の終生、最高の理解者で、名プロデューサーの役割を果たした禅僧、大典顕常(だいてん・けんじょう)を演じた。

インタビューに応じた永山瑛太【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた永山瑛太【写真:荒川祐史】

NHK正月時代劇「ライジング若冲」でスキンヘッドの僧侶役

 俳優の永山瑛太が、2日に放送されるNHK正月時代劇「ライジング若冲(じゃくちゅう) ~天才かく覚醒せり~」(総合・BS4K、午後7時20分~)に歌舞伎俳優の中村七之助とともにW主演した。江戸時代の天才絵師・伊藤若冲(七之助)の謎に包まれた半生をドラマ化。瑛太は若冲の終生、最高の理解者で、名プロデューサーの役割を果たした禅僧、大典顕常(だいてん・けんじょう)を演じた。

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 ドラマは史実と大胆な仮説を基に、若冲と彼を支援した僧侶・大典顕常の愛と成長を描く物語。30幅からなる傑作の一つ「動植綵絵」の誕生秘話を大胆な解釈でひもとく。映画「大停電の夜に」などで知られる源孝志氏が作・演出を手掛けた。瑛太が演じる大典顕常は近江生まれ、相国寺の禅僧。漢詩を愛し、若冲を見いだしてからは生涯、支援した。現代でいえば、プロデューサーの役割を果たした人物だ。スキンヘッドの僧侶姿は「似合っていました」(七之助)と好評だ。

「七之助さんとは(事前に)本読みやお祓いでもお会いしたんですが、なんかドキドキ感が芽生えてしまいまして、最初はどうしてもお声がけができなかったんです。普段なら、積極的にコミュニケーションを図るのに……」と瑛太。

 2日目に若冲と大典顕常が出会うシーンを撮影。「若冲が大典顕常に一目ぼれするシーンだったんですが、僕がちょっと七之助さん自体にほれてしまった部分があったんです。芝居の時もそうですし、ちょっとした待ち時間の時も、見とれてしまっているような状態で、正直、その緊張もありましたね。七之助さんは小さい頃からずっと歌舞伎界を担ってきた方ですが、すごく器の大きいというか、僕はもう七之助さんに飛び込んでいって、色んなことをチャレンジしていけばいいと思いました」

 一方の七之助も「若冲が一目惚れするというか、『なんだ、この人は』って思うシーンだったんですけど、(瑛太の)目を見た瞬間に言葉では言い表せないものを感じて、役者としてビビッときたというか、これは引っ張ってくれるなと感じた。私は女方 をやっていているので、立役さんに引っ張っていただいて、能力が伸びるスキルを持っているので、これは、(瑛太に)もう任せておけば大丈夫だと思った」と話す。

 まさに“相思相愛”だった。瑛太も「大典顕常は伊藤若冲と出会って、この人をつかんで絶対に離したくない、世に送り出したいと思うんです。2人の出会いは性別みたいなものは関係なくなってしまっていて、視聴者が見ると、BL(ボーイズ・ラブ)のようにも見えるかもしれない。唇と唇がくっつくんじゃないかというくらいまで顔を近づけて、説得するシーンもあるんです1回、監督から、『やりすぎかな』と言われて、撮り直しになりましたけど(笑)。見ている人をドキドキさせるプランにチャレンジしました」と振り返る。

次のページへ (2/3) 七之助とは休みの日におでん屋へ「すごくいいお酒の席でした」
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