【ズバリ!近況】朝ドラ「ええにょぼ」榊原利彦テレビに出なくなった理由を初告白「半ばノイローゼに」
10人組アイドルグループ「幕末塾」のメンバー“咲輝(さかき)”として歌手デビューし、人気を博した榊原利彦さん(51)。俳優としても、1993年放送のNHK朝の連続テレビ小説「ええにょぼ」や「スクールウォーズ2」(TBS)、Vシネマ「仁義」シリーズなどで活躍してきた。最近はあまりテレビで見ないが、榊原さん、今はどうしているのか。出身地・横浜の喫茶店で榊原さんに聞いた。
東京都が行うコロナ禍のアーティスト支援事業を活用
10人組アイドルグループ「幕末塾」のメンバー“咲輝(さかき)”として歌手デビューし、人気を博した榊原利彦さん(51)。俳優としても、1993年放送のNHK朝の連続テレビ小説「ええにょぼ」や「スクールウォーズ2」(TBS)、Vシネマ「仁義」シリーズなどで活躍してきた。最近はあまりテレビで見ないが、榊原さん、今はどうしているのか。出身地・横浜の喫茶店で榊原さんに聞いた。
2006年に都内で劇団ザ・レッドフェイスを旗揚げし、年に5、6本の舞台をプロデュース、演出、出演してきました。内容はいろいろ……コメディーもあれば、社会派もあれば、オペラもある。19年の年末には1人芝居に挑戦し、20年も2月にライブハウスでディナー形式の1人芝居をやりました。でも、その後は新型コロナウイルス感染症で舞台ができなくなったじゃないですか。だから、ひっそり自粛生活をしていました。ネットフリックスで洋画やドラマを観たり、ウォーキングをしたり、料理したり、酒飲んだり(笑)。動かないから腹が減らなくて、夕方から昼食兼夕食で夜7時半ぐらいに眠っちゃって、朝5時ぐらいに目が覚める……そんな早寝早起きの生活をしていました(笑)。
満足に活動できず悔しい1年でしたけど、9月に撮影した「まことにおもしろき女」という朗読劇を演出したり、11月には劇団ザ・レッドフェイスの22回目の“活読劇”「七慟伽藍」の無観客公演の演出、出演をしたりはしました。“活読劇”というのは朗読劇と活劇(動きの激しい映画・演劇)をミックスした舞台という意味で、僕の造語。「七慟伽藍」は7人の実在の戦国武将と伝説上の人物・八百比丘尼が冥界で出会うという歴史ものです。どちらも、「アートにエールを!東京プロジェクト」という東京都が行っているコロナ禍のアーティスト支援事業の助成金を受けて実現し、撮影した動画をYouTubeで無料公開しています。これを機に劇団のチャンネルを作ろうか、とも思っています。
実は演出、出演だけじゃなく、セットや照明のプラン、衣装、音楽の選択も自分でやっています。劇団をやるってのは、とにかくカネがかかるので自分でやろう、と。道具とかを置くスペースほしさに、地方に住んだこともあります。敷地300坪で、築156年の古民家にすごい大きい倉庫や畑までついていたんですよ(笑)。デカいクモやムカデが出て大変でしたけど、副町長さんに「さっき釣れた」とカツオやスズキをいただいたり、NHKの朝ドラファンという方にかわいがっていただいたりして、結局、5年住んでいましたね。僕、結構引っ越し好きで、カミさん(脚本家の榊原玉記さん)とネコを連れてあちこち転々として、2年前から横浜に住んでいます。