井上真央、映画「大コメ騒動」 爆発ヘアのおばば役・室井滋と一触即発の映像解禁
米騒動を基にした娯楽作として注目されている女優・井上真央主演の映画「大コメ騒動」(本木克英監督)の一部映像が解禁された。
102年前の史実「米騒動」に基づく痛快エンターテインメント
米騒動を基にした娯楽作として注目されている女優・井上真央主演の映画「大コメ騒動」(本木克英監督)の一部映像が解禁された。
「口ばっかしで、自分の手を汚さないヤツが一番嫌い!」。女優の室井滋演じる爆発ヘアのおばばが働きづめの女性・いと(井上)にド迫力で言い放つ。ぐいぐい迫る室井に井上も負けてはいない。おばばに言われっぱなしでも決してくじけない、芯の強さが伝わる強い“目力”炸裂の表情で演じ返した。日本を代表する女優2人の演技合戦は見応え十分だ。
3人の子どもを育てるいとが、コメの値段が上がり続け満足に子どもたちに食べさせられない窮状に陥り、町のおかか(母親)たちのリーダー的存在でもある清んさのおばば(室井)に訴えるシーン。いとが前に起こした軽はずみな行動のため、いとを快く思っていないおばばが顔面力で「オラのこと呼びつけるなんて百年早い! 何様やね!」とグイグイ迫り、まさに一触即発。不敵な笑みを浮かべる室井の演技には、いとでなくても圧倒されてしまう。
富山県出身の室井は「ロケのために久しぶりに富山に長くいられるかなと思っていたら、案外あっという間で、金歯の装着とかいろんなことにやっと慣れてスムーズになってきたところで、もう終わりなんだと思うと、ちょっと寂しかったです。でも、いいですね、一揆!」と女たちの戦いを楽しそうに振り返った。
「腹いっぱい食べさせたい!」「家族の命を守りたい!」。富山の母親たちが立ち上がった「米騒動」は、102年前の1918(大正7)年、富山県の貧しい漁師町で発生した。今作は日本の女性が初めて起こした市民運動にスポットを当てた痛快エンターテインメントだ。
主演の井上は「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞。夏木マリ、鈴木砂羽が脇を固め、室井滋、立川志の輔、柴田理恵ら富山県出身キャストも多数出演している。「超高速!参勤交代」などで知られる本木監督も富山県出身というこだわりようだ。
同作は来年1月1日に富山県先行公開、同8日に全国公開。