「盆踊り居酒屋」にトレンドの予感 新たな社交場とインバウンド需要に注目
鳳蝶美成師範インタビュー「日本のすばらしい文化を知ってもらえれば」
――「盆踊り居酒屋」をなぜやろうと思ったのか
「私は日本盆踊り協会の顧問をしていまして、その盆踊り協会に盆踊りでなにかできないかというお話がありました。今回の会場となった新宿産直横丁には、店内にちょっと大きなスペースがあったので、ここで盆踊りができるんじゃないかと考えました。そこでインバウンド向けの企画をやってみようと思い、盆踊り居酒屋を考えました」
――会場は超満員になり大きな盛り上がりをみせた。
「日本にハワイレストランがあるように、そのようなイメージで飲食ができて、自分たちも踊れてみたいなことがあっても自然なことです。みんなが飲んで踊って楽しくなるような空気になればと思いました」
――今回のイベントには多くの外国人が参加した。
「お客さんの半分くらいは外国の方なんですよ。その中でやはり日本の文化を知ってもらうことがすごく大事なことなので、踊って楽しんでもらうのはもちろんですけど、盆踊りの背景だとかいろいろな角度から、踊りも含めて文化や歴史も学んでもらえれば。盆踊りは何百年も続いている文化ですし、日本のすばらしい文化をみなさんに知っていただければと思います」
鳳蝶美成(あげはびじょう) プロフィール
公益財団法人 日本民謡協会 教授/日本民踊・新舞踊協会 指導員/ 日本民踊 鳳蝶流 家元師範/一般社団法人日本盆踊り協会 顧問
6歳より民踊舞踊を習う。以後CM、TV出演、振付指導と多方面に活躍。日本各地の民舞・盆踊りも指導する日本民踊『鳳蝶流』(http://ageharyu.com/)を設立。
取材・撮影 ブレーメン大島(盆踊りマイスター)