石原さとみが大切にする「好奇心」 母親から受け取った“人生最高の贈りもの”
女優の石原さとみがテレビ東京の新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」(4日午後8時~)に主演する。余命わずかなことを隠し、父のもとへ里帰りした娘・ゆり子(石原)と、そんな娘に戸惑う父・亮介(寺尾聰)の心温まる家族の物語。岡田恵和氏が脚本、ドラマ界の巨匠、石橋冠監督が演出した。公私ともに充実の石原がドラマで感じた“最高の贈り物”とは……。
新春ドラマ「人生最高の贈りもの」で余命わずかなヒロイン
女優の石原さとみがテレビ東京の新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」(4日午後8時~)に主演する。余命わずかなことを隠し、父のもとへ里帰りした娘・ゆり子(石原)と、そんな娘に戸惑う父・亮介(寺尾聰)の心温まる家族の物語。岡田恵和氏が脚本、ドラマ界の巨匠、石橋冠監督が演出した。公私ともに充実の石原がドラマで感じた“最高の贈り物”とは……。
――岡田さんの脚本を読まれた時の印象は?
「すごくワクワクしながら最後まで読ませていただきました。岡田さんのファンだったので、いつか出たいなとずっと思っていたんですけど。初めのト書きから、一瞬にして想像力をかきたてられました。家の外観がト書きで細かく書かれていたり、セリフとセリフの間の『……』がとても多い作品なんですけど、とても考えさせられます。何か苦しくなったりもするんですけど、とても温かくて優しい。悪い人が1人もいなくて、核心ついてないけど、分かっている上で何か物事を表現することの幸せっていうものが美しさ、尊さが現れたらいいなと思う作品だなと思いました」
――岡田さんの脚本の魅力とは?
「有村架純ちゃん(『ひょっこ』『姉ちゃんの恋人』など)、小泉今日子さん(『まだ恋は始まらない』『最後から二番目の恋』など)の作品などいろいろありますが、温かくて、クスッと笑えて、何かリアリティーがあるのにちょっとだけファンタジー。ずっと、どういう台本なんだろうと、すごく気になっていました。今回は父娘もので、行間、ト書きが多い作品ですが、演者に託されています。終わった後に『また岡田さんの作品をやりたい』といろんな方に言うくらいトリコになりましたね」
――実際の現場はいかがでしたか?
「始まる前に石橋冠さんやプロデューサーさんにいろいろお話させていただいたのが一番大きかったと思います。このセリフが好きだなぁ、このシーンが好きだなと思ったり、キャストの皆さんを知った時にすごく想像が膨らんで、現場に入ったときの空気感で作品の色がわかりました。みんなが監督のことが好きで、みんなが愛おしさ、いたわりがあふれていて、スタッフさん1人ひとりキャスト1人ひとりの温かさがこの作品の行間を埋めていく。全然。無理をせずに、お芝居ができました」
――ゆり子は、父親には病気のことを告げずに疎遠になっていた父親の元に里帰りするという役。どういう人物だと思いましたか?
「命が短いと分かった時に、自分がどうしたいのかを考えた上で、ちゃんと意思を持って行動している人。そこに強さを感じたんです。父親と過ごしたい、父親が作った料理が食べたい、一緒に作りたい、ただ一緒の時間を過ごしたい。それを最後まで貫いている。病気については核心めいたことを一切言わず、その強さがしっかりあって行動できる人です」