映画館の館長は最高齢89歳 地方の小さな映画祭に映画人が集結するワケ
89歳の岡村照さん「これからも窓口に立ち続ける」
チカのモデルとなった晃子さんがゲストとして登場するのは初めて。劇中では、水川さんが芸術的な罵倒(これは罵倒芸といっていいレベル)を披露しているのですが、上映後のトークショーはまさに映画の続編をライブで見ているようで、会場は爆笑の連続でした。
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司会の森田さんが「こんな夫婦だったら、普通、別れるでしょう。それでも、夫婦生活が続く秘けつは?」と聞くと、晃子さんは「何百回も出ていけと言ったんですけども、なかなか出ていかないんです。折れない心と根性があるんですよね」。一方の足立監督は「出ていくと、雨風がしのげないから」とへらへら笑いながら答えます。
「ヒモ歴は?」と聞かれると、晃子さんは「最近まで!『百円の恋』でようやくお仕事が来るようになりましたが、それまでは長い長いヒモですよ」とズバリ。それでも、足立監督が「出会った時、1年半くらいは撮影現場の仕事をしていましたし、スーパーでバイトをしていたんです」と言い張ると、「でも、週イチよ」と晃子さんはバッサリ。
劇中では豪太とバイト先のパートの女性(大久保佳代子)が不倫しようとするシーンが出てきますが、足立監督は「この映画の9割が本当のことなんですが、僕は不倫はしていない。LINEで不倫ごっこをしていただけなんです」と言い訳。晃子さんは「そんなの、どーでもいい。スマホで見たんです。この人はスマホの設定ができないんで、私がパスワードも設定しているんですよ」。
「でも、見るということは、俺のことが気になっているんだろうなって……」と足立監督が言うものなら、晃子さんは「違うよ! 請求書を送ってくださいとか、いろんな業務連絡があるのに、やらないから!」と一蹴。水川さんは今年の映画賞で数多くの主演女優賞に輝きましたが、晃子さんは「水川さんは素晴らしかったです。私も恥をさらした甲斐があった」と喜んでいらっしゃいました。
ほかにも、ここだけの話がいっぱいあって、映画祭ならでは、だと感じました。照さんも「コロナ禍ですが、映画祭ができて、よかった。これからも窓口に立ち続けるので、お越しください」と現役続行を宣言。館長補佐の森田さんも「映画祭は盛況でしたが、ブルーバード劇場の課題は平日の昼間です。ぜひ、見た映画が面白かったよと宣伝していただき、2、3度見てほしいです」とアピール。こんなご時世ですが、コロナに気をつけて、湯のように映画愛の熱いブルーバード劇場にお出かけくだされば。